[詩]扱い方
視界が浅瀬の波の往来
とす とす と
五十音の在処を探る
モノクロ
座りの悪さの調整
それだけで
残りは肌寒さを匿う腕の隠し方
数時間先のことを
明日だと思えて
明日である今日の悔やみ方は
他責など無い若く浅い至り
モノクロ
あれも海辺
外灯が無くても
声の距離は明白で
誰かの気持ちの想い方を知らずとも
コンマ幾つで事を済ます
どう見られたいかは強くも
疎外感ただ一点が無ければふざけられた
陽の皮を被る臆病者
影の訳知らぬ無法者
周りに多くの人が居た?
多分
影が無い分追いかけていた
モノクロは時に寛容
カラーは全て冬吐息
悲観性は失せる
後ろがちな感謝だけが募る
今足りないのは、
数秒では浮かばない。
それ自体がPとF
視界が山あいのグラデーション
じり じり と
母音の無限に触れている気がする
纏めるにはまだ早い
放出すべき物がまだある
加速の後の減速
減速からの停止
扱い方の多くを知った
言葉は軟体、掬い方を今日も想う
左上のデジタルが向き合った長さ
変質した振動と擬死の再来は
脳に満ちた甘さを帯びる血流で止む
少しだけ夜も愛せる
あとは風が寄る辺