見出し画像

[詩]及第

人が通り過ぎていく
速度を緩めず目もくれず

望んだ通り

待っているのか いないのか
エンジン音が異なる

独りの軸を淡く想ったりもする

干渉無き時の経過は 
トローチの全うな溶かし方
喉は毎時癒えていく

躊躇いがあるとすれば
施錠と解錠のタイミング
あかりの灯し方

平日と異なるルーティンが
白黒の行動を緩慢にする

赤蜻蛉が間借りする階段
南中時にしては低い気温
伸びるのを止めた毒矯みどくだみ
後の天気を占ううろこ雲

解像度は低いまま

舗装された道が延々続く











いいなと思ったら応援しよう!