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短編小説

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#友達

帰り道の小学生【エッセイ】

夕方4時ごろ、小学生たちが学校から帰っている。
話をしながら、楽しそうに帰っている。

そんな姿を見ながら、僕は思った。

僕は、小学校3年生の頃から、場面緘黙症という、特定の場所以外では、全く話すことができない症状が現れた。
それまでは、他の人と同じように話せていた。

なぜ突然話せなくなったのか?
僕にも分からない。
気がついたら、話せなくなっていたのだ。

そんな症状は、小学校を卒業して、中

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答え【短編小説】

答え【短編小説】

僕は、友達がいない。
なぜいないのか、理由はわかっている。
自分の感情を他人に出すことができないからだ。

高校生までは、人と話すことすらできなかった。
大学生となった今、人と話すことはできるようになったが、ただ話せるようになっただけだ。

人とは、表面上の付き合いはできるが、それ以上の関わりが、どうもできない。
大学に行ってもいつも1人。

僕は、友達が欲しかった。
今の自分は、孤独すぎる。大学

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