それぞれの、イマジン2
その二次元世界(視野、景色)に没入したいという深い欲求~
「濱口瑛士」くんの絵には、そんな希望が、塗りこめられていると思いました。
誰だって日頃の景色(とくに学校、仕事先)の風景は「ああ、どうにかならないかな」、とほとんどの人が考えていることです。
もちろん、その風景が問題ではなく、そこに往来する人のアクションに左右されることが問題であって、だからその風景をかえたからといって、その場の対人で生じるストレスが変わる、というとではありません。
そんな時に絵を書いたり歌ったりすると一時、もう一人の自分から離脱した、という感覚が得られるのでしょう。
私なんか、その度合いが強いので、次々と、その対象を変えるもんですから、家族からとか友人知人もそれを知っていて、「いまなにやってるの?」が挨拶句ななっているようです。
そんなことを思考していたら、数日前に見たYouTubeの成田悠輔さんの自己分析で、同じようなことを云っていたのを思い出しました。
なんでも、まともに義務教育期間を経てなくて、そこいらで寝ていた(いやそれってホームレス?)と思いきや、高卒認定を受けて、その後1年経って東大入学したという経歴でした。
そんな書くとこの人、ちまた云う「ギフテッド」とおもってしまうのですが、まあ、その基準化でいったらIQも他の人と比べたら高いのでしょう。それを証明するようにアメリカの有名大学卒だったり、その教授であったり、その一般的なアカデミック分野で活躍しているようで、そんなことを見ても十分理解できますね。
それと比較した濱口瑛士クンの場合は、そのコミニュケーション能力が、先天的に障害があって、いわゆる「学ぶリテラシー」が不足していたために、社会(小学校)組織に適合することができなかった、という判断が下されたのでした。
だからそれは成田悠輔さんの場合と紙一重の差で、その結果が絵だったり、学校の黒板を使うリテラシーに特化した場の違い、ということになったと思うのです。
そこまで到達する経緯など知る由は有りませんが、身の回りの環境が、その場を選ばせた、という条件が二人にはあったようです。
濱口瑛士クンの場合は、「中邑賢龍」教授という師に出会った、事が挙げられるでしょう。
■彼は学校には通わなくなっていた。不登校となった要因の一つは「ディスレクシア」という学習障害。人によって症状が異なり、瑛士くんの場合は、本を声に出して読んだり、文字を書いたりすることが思うようにできない。
■14歳の時に描いた作品『貧しい人は幸いである』絵画同じく14歳の時に描いた作品『euphoria』。瑛士くんはROCKETの活動をきっかけにさまざまなイベントや個展を開くようになった。
「異才発掘プロジェクトROCKET」第1期スカラー候補生。中邑賢龍 教授 東京大学先端科学技術研究センター 人間支援工学分野
その出会いがなかったら、書いた絵も社会に晒されることもなかった。その一方の成田悠輔さんの経歴は、多くは知れ渡っているので省略しますが、ただ一つあるのが、「みたこともない」父親像の片鱗であり、その人脈ルートで、ある人と繋がった、ということがあったようです?
それらで思うこと、そうです想像してごらんの「イマジン」の歌でした。だから、人間というのは、生きる場は必要ですが、それがあまりにも辛いと、逃げ出したくなる。でも現実には無理な話で、せめても「イマジン」想起して、一時を無夢したい。
だからその絵は地球上の人間と同じ数、さらに二枚書けば、倍の数のフォトが視覚に現れ、自分と、そうした他の人も、それを楽しんで空を夢想できるのです。
画像 濱口瑛士くんスナップ
※2020年1月8日にアベマで放送したものです
◆内容
不登校の少年、濱口瑛士くん。突き抜けた絵の才能を持ちながら、小学6年生で学校に行くことを諦め、以来ずっと家に閉じこもり絵を描いていました。
そんな瑛士くんは、職業画家としての道を歩み始めています。
彼を変えたのは 東京大学が作った“新しい学校”「異才発掘プロジェクト」でした。
これまで瑛士くんの絵には 決して人間は登場しませんでした。発達障害があり、学校でいじめを受け、人間を拒絶して生きてきたのです。
そんな彼が、ある奇想天外な海外研修に参加します。与えられたお題は【サイバスロンとアウシュビッツを結び付け 今の世の中を考えよ】というもの。
『サイバスロン』とは義手や義足など障害者を助ける技術を競う大会。一方、『アウシュビッツ』は優生思想を原点とし、障害者の迫害から始まったもの。
一見 正反対に見える2つですがどう結びつくのでしょう。
旅を終えた瑛士くんに変化が現れます。人間の絵を描き始めたのです。
◆アベマでもっと見る(無料)
▷https://abe.ma/3PbV6N6
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