マガジンのカバー画像

ピアノ調律師同士で考えたい

29
同業者の方と一緒に考えたいことや、おすすめのグッズなどを紹介しています。
運営しているクリエイター

#仕事について話そう

同業者の友人に独立を相談されたときに伝えたい10の本音

フリーランスのピアノ調律師として働き始めてちょうど15年が経ちました。 ゼロから始まった当時は想像もできなかったお客さまも1,500名を超え、小さいながらもなんとかひとつの形にはなったかなと、しみじみと感じています。 もちろんこれらはただの数字で、これからもひとりひとりに向き合っていくことは変わらないのですが。でも改めて、これだけ長くたくさんの方の大事なピアノのメンテナンスに選んで頂いたと言うのは本当にありがたいことです! 今回の記事は節目として初心にかえる意味もありつ

何気ない言葉が今の自分を形作っている

調律師として仕事をしていて、影響を受けた言葉や考え方というのはたくさんあります。その中でも明確に自分の行動理念となっているなあと感じる、2人の方から頂いた言葉があります。 「調律師って言うのはね、モテないとだめなんだよ。」 高校生のときに、調律の道に進もうと思った際に話を伺ったある楽器店の社長さん(元調律師)に言われたことです。当時は正直「あ〜…おじさんの下世話なノリだ…」と軽く流していましたが(失礼)仕事をはじめると意味がわかりました。 調律の仕事って対・ピアノだと考

18年間で仕事のツールはどう変わったか

社会に出て働きはじめて丸18年が過ぎました。 2005年〜2023年。ただ文字にしてみるとそんなに劇的に時代が進んだ感じもしないのですが、仕事のやり方、なにより仕事のツールはだいぶ変化しました。 一旦整理するという意味も含めて、18年で大きく変わったことを振り返ってみようと思います。 【※大前提として】 僕の仕事はピアノの調律師で、主に一般家庭に訪問してピアノを直すと言うことをしています。 紙の地図からGoogleマップへ2005年。仕事をはじめた頃は外回りの車には広