芥川龍之介『地獄変』解釈
芥川龍之介の『地獄変』、世間的には良秀の画道に対する狂気や妄執が主題みたいな解釈が多そう(国語の便覧・総覧にもそんな書かれ方をしてた気がするし、↑のリンク先で見かけた『ダ・ヴィンチ』の特集記事も見出し的にそんな方向性っぽい)なんだけど…私の解釈は違くて。
あの小説がえがいているのは“堀川の大殿様”であり、殿の有様を例に取った《人間の欲深さ(の救えなさ、どうしようもなさ)》だと思う。
自分も助かりたい我も我もと誰も彼もが群がった結果全員が地獄へ堕ち直した『蜘蛛の糸』とも共通する