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滋賀のママさんコミュニティと教育談義
雑談
雪。時に情緒を感じさせ、時に猛威を奮う。その時々で姿を変える雪は、僕の家族旅行に不安を与える。2月8日の早朝からスマートフォンを片手にライブカメラと天気予報をとにかく何度も見直し続けている人は僕だけではないはず。この素敵な冬の城崎へ向かう特急列車も現時点でもまだ空席があるほど。しかし、それでも行きたい場所がある。無事城崎まで辿り着けるのか。(正直、余裕だと思っている。)
滋賀県のママさんの方々と教育談義
昨晩はとあるご縁から、滋賀県のママさんコミュニティの方々3人とお話させていただく機会がありました。前半はCanvaを学校教育の文脈で使ったお話をさせてもらいました。後半は参加者の方々とともに現在の学校教育の現状や、保護者視点で感じておられることなども併せてお話をしました。新たな気づきがあった1時間だったので、そのことを綴ります。
「僕ら」と「ママさん」の見方は違う
至極当然な話です。学校教育のプロとして子どもたちに学習指導要領にあることを指導している、いわば「中の情報」をもつ僕らと、「外からの情報」で学校教育を捉えているママさん含む保護者・地域の方とでは当然一つの教育活動をとっても見方が全く異なるのだな、と感じました。話の中心はICTツールを使った教育活動だったわけですが、ママさんの方々からのご意見として挙がっていたのは
・タブレット端末が効果的に使われていないのではないか
・先生がもっと使いこなさないといけないのではないか
・子どもがICTツールを使いこなさないといけないのではないか
・自治体によって使用されている端末が違うことも問題ではないか
というものでした。いいですか、学校の先生方。これが、「リアル」な意見です。そして、そうした実情もあるということを真摯に受け止めなくてはいけないと感じました。誰の責任でもなく、現場に立つ教員一人ひとりの問題でもあります。(そのうちの一人だからこそあえてこうした言葉で言います。)
ICTを使った授業の捉え方のギャップ
ICTツールを使った学びの捉え方にもギャップがありました。ママさんたちがおっしゃっておられたのは、いわゆる「AIドリル」や「動画で撮る・プレゼンテーションをする」といった成果課題の文脈での話。当然です。だって、それしか保護者の方には伝わっていないから。でもこれを聞いた学校の先生は、こう思うでしょう。
「いやいや、ICTを使うってそれだけじゃないよ!むしろそれ以外のところが大切だよ!」
このギャップを埋めることの必要性は?
このギャップを別に埋めなくても大きな問題にはなりません。が、学校に対する見方が変わっていかないというのも事実です。でも僕が感じたのは、せっかくなら学校におけるICTを使った授業の一番重要なところを教育を取り巻く全ての人に共有でき、みんなが理解を持ってお互い尊重できれば、当然そっちの方が学びが充実するのではないか、と思うのです。「開かれた学校」という言葉が使われて久しいですが、まだ実情はリアルの一部しか切り取られておらず、本質の部分が共有されていないこと。ここが今の教育現場と保護者含む地域との課題なのかな、と思いました。
同時に感じた大きな可能性
これまでの話の文脈とは逸れますが、今回お話させていただいたママさんのコミュニティのリーダーの方のお話を伺ったところ、僕が教育の文脈で成し遂げようとしていることとすごく被さるところがあったわけです。シンパシーってやつですね。同じ滋賀県を舞台にそれぞれの立場で「滋賀県をエンパワメント」しようとされている姿があり、これからも是非一緒に滋賀県のために取り組んでいけるといいなあって思いました。多分、滋賀県すごくアツくて、これからもどんどん盛り上がっていくこと間違いなし。