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普通の小学校教員が大学で200人の学生に授業をした話
雑談
イベント続きだったこの11月もようやく大きなイベントを終え、酷使した身体を癒すために古民家宿へ家族で来ております。滋賀県高島市にある「たらいち邸」というお宿なのですが、この雰囲気といい、食事といい、何を取っても本当に素敵な場所なんです。オーナーは僕より1つ上の爽やかオーナー。高島市に魅了されて、古民家宿の事業をスタートされたそうです。築150年の古民家をリノベして、超絶素敵空間にされていて、囲炉裏があったり、薪ストーブがあったり、その他サービスが素晴らしい。是非ここは毎年通いたいなって思える場所です。さて、そんな素敵空間から、先日、大学で登壇した話を振り返ります。
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なぜ大学で登壇を?
今回ご縁を頂いたのは、僕の母校でもある滋賀大学教育学部。卒業したのが9年前と思うと、何と時のたつのが早いこと。9年って義務教育を終えるってことですもんね。早すぎる…。そんな大変お世話になった母校の「初等英語科内容学」の授業で「外国語×ICT」というテーマでお話をしてきました。実は、昨年、繋がりがあった先生から依頼を受けて、「外国語×ICT」のテーマで15分程度の実践紹介動画を作成し、提供したのです。そこから今年は直接来てもらおうという話になり、登壇に繋がりました。ご縁がご縁を紡ぎ、とても貴重な機会をいただけたのは本当にありがたかったです。
若干20歳の学生たちに何を語るか
今回、授業を受けていたのは大学1回生と2回生の学生さんでした。皆さんとってもフレッシュで、自分の大学生のころを思い出していました。さて、そんな彼らにゴリゴリの授業実践やICTを絡めた外国語の授業の作り方みたいな直球ストレートの話をしても、自分事として聞いてもらえないだろうなと考え、子どもの姿の具体や実際の授業実践を交えながら、ICTの可能性という文脈で話をすることにしました。
今の学生さんたちは「よく喋る」
ポジティブな意味で、たくさん話をしてくれました。小学校で授業をしている感じで、近くの人と話してみるワークを複数回取り入れました。大学生って結構こういうの嫌がるかな~って思っていたのですが、思いのほかよく喋る!アウトプットすることに慣れているなあって思いました。これってこれまでの義務教育や高校の授業、そして大学の授業でもそういう授業スタイルが浸透している証拠なのかな、と思います。マイクを向けてもしっかり受け答えしてくれたので、「よかったあ~」と内心思いながら「いいねえ~」って褒めまくりました。僕が学生のころはバリバリ講義形式が多かったので…(よく寝てた、本当に申し訳ない)
「Mentimeter」を使ってインタラクティブに
今回、初めて「Mentimeter」というツールを取り入れてみました。「Mentimeter」というのは簡単に言うと、参加者は匿名で質問や感想を送ることができ、主催者の画面には「イイね」が多くついているコメントから順番に出されるというものです。以前僕が所属しているEDUBASEというオンラインサロンで正頭先生が使っておられたのを思い出したのです。僕が1時間ほど話をしている間にもどんどん質問をしてもらい、授業が終わったあとに、ガンガン届いたコメントを読み上げて、質問に関してはバンバン答えていきました。さすが滋賀大学教育学部の学生というところで、中にはなかなか鋭い質問もあり、そうした双方向型の時間を設けることで学生さんの理解度もかなり深まったのではないかと思います。
大学っていいかも
そんなことを恐れ多いですが、感じさせてもらえた一日でした。普段小学生にしている授業とは全く違う雰囲気、内容そして学生さん反応の中で話ができる。もともと人前で話をすることが好きだからかもしれませんが、これを仕事にできたらまたおもしろうだなって思いました。(そんなに簡単ではないことは重々承知ながら)実は僕自身が大学生だった時に、ぼんやりと「大学の教授になってみたいな」って思った時があったんですよね。自分の好きなことをとことん研究して、それを学生さんに伝えて、一緒に学び直して。そんな営みって素敵じゃないですか。今は小学校の現場でゴリゴリとやりますが、いつか大学というフィールドで仕事ができたらいいなあって今はぼんやりと憧れの気持ちを心にもっておきます。
余談ですが実は大学の広報誌に…
たまたま時期が被っていたのですが、大学で授業をした翌日に、別ルートで滋賀大学の高校生向けの広報誌の取材を受けることになっていました。「こんなにタイミング合うことあるんや~」と思いながら、学生だった当時のことを思い出したり、なぜ僕がこの仕事を目指していたのかを振り返ったりするいい機会になりました。今、自分が外で行っている活動のことも聞いてもらえて、「学校の先生と話をしている感じがしないです。とってもエネルギーをもらえました。」と言っていただいたのが僕の中でのハイライト。やっぱり発信し続けていくと誰かの目にとめてもらえるんだなってことを実感しました。また仕上がったらシェアします!
ということで、本日はこんな場所からお送りいたしました。
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最後まで読んでいただいた皆様、いつも本当にありがとうございます!