日は昇り顔を焦がす
息子が背番号をもらってきた。
嬉しそうに。
練習から帰ってきたその顔は闘いを終えた戦士のようだ。
誇らしく言う。
「あのさぁ。背番号もらった‥」
小さい頃から自分を表現するのが下手だった。
いつも周りを気にして遠慮しながら野球をしていた。
気がつけば高校生。
いくつ何回送り迎えをしただろう。
いくつ試合に負けだだろう。
暑い寒い辛い痛い悔しい
そこにはハッピーな事なんていくつあっただろう。
あの頃に比べて手の皮は厚くなり
身長が伸び
声も太くなった。
足のサイズはもう少しで僕と同サイズになる。
続けるというのは困難な旅
迷いと遠回りをしてようやく辿り着く。
ゴールは無いが”満足”はある。
継続は力なり。というが、力はいつでも継続中だ。先が見えない。
結果には拘らないで欲しい。
ただ今までやってきた事は裏切らない。
精一杯
自分を信じて
全てを”出せ”。
親は埃っぽい土だ。
君を大きく花開かせるために
養分となろう。
吸え吸え枯れるまで。