神龍
神龍の飛ぶ夢を見た。
暗黒立ち込める黒い雲の隙間を光らせ
”何か”がいる。
濃く力強さのある一帯を暗黒の闇に引いてゆく
すぐに黒い雲から一帯は飛び出して
その姿を現す
一瞬にして目の前を通過してゆく
上下に縦揺れして海の中のイルカのように上空を漕いでいる
身体は透き通り
尾は刀の柄本の様に暴れ放つ上体のエネルギーをしっかりと押さえつけてあった。
100人ぐらいか。なぜか寒い岸壁で僕らは整列してそれをみている。その一瞬をその場に立ち竦む僕達は見送った。
中には囂々たる勇姿に目を背けてしまう女性もいた。美しい女性だった。
龍をみた。
なら神もいる。
心強かった。
そんな夢。