提言②自治体DXと高齢者のICT教育
我が町の話ばっかりになるので、フォロワーや何かの記事でつられて見ていただいた方には本当に申し訳ない。
今話題のことと自分のまちの状況がつながるような話が書ければ一番いい。
何かいい話題はないだろうか?
今日はこれかもしれない。
(twitter https://twitter.com/YahooNewsTopics/status/1517416666967478273より引用)
ことの成り行きはこうだ。
山口県阿武町で、4月8日、住民税非課税世帯に対する1世帯あたり10万円のコロナ臨時特別給付金を対象世帯の個人口座に振り込む際、役場の職員がシステムの操作方法をあやまり1世帯に給付金10万円に加え、さらに4630万円を振り込んだらしい。
給付金は町内の463世帯が支給対象で、残りの462世帯には、正しく10万円が振り込まれている・・・という話だ。
この報道がされたのが今月15日。この初報にヤフコメ民が反応した。
「公金に対する意識が低い」
「ダブルチェックを行ったのか?」
「民間だと会社の責任になるが、お役所は責任をとらない」
といった恒例の「お役所批判」が殺到する。
一方で「公務員の事務の煩雑化及び非正規化が進んだことによるミス」とする体制の問題点を指摘する者や、「最近の公務員は昔と比べてしっかりしている」という擁護派も一定数存在する。
ここまでならよくある「ミス」で、間違って振り込まれた人が返金すればよかった。
しかし、事態は思わぬ方向へ進む。
返却しないツワモノがいたのである。
「別の金融機関の口座に移した」
「もう元には戻せない。逃げることはしない。罪は償う」
「借金の返済には充てていない」
ここらあたりのコメントは、もうミステリーのドラマか小説みたいな雰囲気を漂わせていて、
「何に使ったんだろう?」
「FX仮装通貨に使ったか?」
「心臓移植が必要な幼児に全額寄付したとか」
とツイッター民も大喜利よろしく盛り上がっている。
しかし、すごい確率だ。
まず、4630万円を誤振込することがあり得ない。
聞くところによると、フロッピーディスクを銀行に渡して振込処理をしたとのことだが、振込処理をする担当職員が気がつかなくても、自動的にエラーが出るようなシステムになっていなかったのであろうか?
人口が3,000人程度で世帯数が1,500世帯くらいのあまり大きくない町なので、手作業でやることが多いのかもしれないが、そうであれば逆に金融機関とかで気づくことができなかったのか・・・と様々な疑問がわく。(決して関係者を責めている訳ではない)
そして誤振込したとしても、「返さない」とする住民に当たる確率はどれくらいだろうか?
ツイッター民は
「もらったものは返せない」とか
「誤振込した役場の責任」とか
「オレも返さない」とか
勝手に盛り上がっているが、住民税非課税世帯の463世帯の中で、「返さないで使う」と言う選択する人は、勝手な推計だがほんの一握りではないか?
本当に最悪の事態になってしまって、阿武町関係者にはお気の毒という言葉しかないが、これを他山の石として我が町に提言するとすれば、どんなことがあるだろうか?
一つには、早急なDX(デジタルオートメーション)化と、それに伴うICTを活用できる市民を増やす社会教育の取り組みが必要だ。
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