にたない活動日記(旧にったくんRPG)

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101日目の自己紹介

 突然ですが自己紹介させたいただきます。  似内一弘(にたないかずひろ)といいます。  「似内」という苗字は、岩手県の中部地方ではわりかしあるのですが、岩手県外に行くとほぼほぼ通用しません。「にないさんですか?」「にうちさんですか?」と聞かれたりします。  一番困るのは、時折かかってくる営業の電話で、それは「経営者様の活動をネットに無料で載せます~」という広告会社だったり、「電気お安くなります~」というお得電力会社だったりするのですが、「代表のにうち様でしょうか?」とか

    • 「103万円の壁」と地方財政

      「103万円の壁」とは?最近、ニュースなどで「103万円の壁」という言葉を耳にすることが増えました。 この言葉は、パートタイムやアルバイトで働く人たちの収入が年間103万円を超えると、所得税や住民税がかかり始める仕組みを指しています。 103万円というのは、基礎控除(48万円)、給与所得控除(55万円)を合わせた控除額で、この境界を超えると、場合によっては「働いても手取りが増えない」という問題が起きるため、働く人たちにとっての一つのハードルとなっています。 国民民主党は、こ

      • 花巻市のエリアリノベーションの可能性について考える

        「花巻ふるさとフェスタ」の賑わい11月4日に、自宅近くの花巻中央広場を会場に開催された「花巻ふるさとフェスタ」は、地域住民や観光客で賑わっていました。 広場には特産品の販売や体験型のブースが並び、老若男女問わず楽しめるイベントとなっていました。 活気あふれる雰囲気に触れながら、「この賑わいを日常的な花巻市の風景にすることはできないだろうか」と思いを巡らせました。 今回の「花巻ふるさとフェスタ」は、一般社団法人花巻青年会議所が主催となって開催したもので、花巻市が進める「花巻み

        • 「政策論争」を考える~分断のアメリカ、協調路線の日本、形骸化の地方議会~

          アメリカ:大統領選挙における分断11月5日(現地)アメリカ大統領選挙が行われ、トランプ氏が4年ぶりに大統領に返り咲くことが確実になりました。 トランプ氏の大統領返り咲きについては、日本のマスコミ、識者から大きな懸念が寄せられています。 東京新聞の社説では、トランプ前大統領が米大統領選で勝利を確実にし、再び就任することがアメリカと世界に与える深刻な影響を論じています。分断と「米国第一主義」の再来により、民主主義を牽引すべき超大国が内向きな姿勢を強め、国際的な権威主義の台頭が

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        • 議員活動日記
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        • 飽きやすい自分への戒め無理やり日記
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        • 新たなる挑戦
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          手取りは増やせるのか?

          第50回衆議院議員選挙が終わり、新たな国政のカタチが見えてきました。 自民党と公明党の与党は改選前から議席数を73減らし、与党合わせて過半数の233議席に18届かない215議席。 一方で野党は立憲民主党が50議席増やし148議席を獲得するなど、勢力を伸ばした政党が多く、野党で235議席を獲得しました。 (無所属系が15議席) 野党の中でもキャスティングボードを握る存在として注目を集めているのが国民民主党です。 国民民主党は改選前の議席から4倍増の28議席を獲得。 玉木代表が

          政策の合理化について考える

          前回の記事で「地方財政制度の考え方と自治体財政」という研修の報告をしましたが、それに先立つ3週間前、盛岡市で開催されたNPO法人政策21主催の市民セミナー「日本の政策はどうなっているのか」という研修会に参加してきたので、今回はその研修会の報告と、テーマである「国・地方自治体の政策」について考えてみたいと思います。 NPO法人政策21・市民セミナー「日本の政策評価はどうなっているのか」以前の記事でも紹介しましたが、NPO法人政策21では「公共政策」についてのセミナーを定期的に

          自治体財政を考える

          10月16日から18日まで、全国市町村国際文化研修所(通称JIAM)において「地方財政制度の考え方と自治体財政」という地方議会議員向け研修に参加してきました。 実は「自治体財政」というのは、自治体行政の根幹をなす本質的なテーマであるにもかかわらず、多くの地方議会議員にとっては苦手な分野。 それは、単に議員の勉強不足ということもあるのですが、様々な専門的な財政用語が多いことに加え、財政指標も多岐にわたるため、それらのデータから自治体財政の現状を読み解くのはかなり難しい。 私も

          「地方創生」はどこへ行く

          「新しい地方経済・生活環境創生本部」の設置 政府は、10月11日の閣議で「新しい地方経済・生活環境創生本部」を設置しました。 石破総理は、ASEAN首脳会議のためラオスに外遊中ですが、日本を離れる前の9日に開かれた記者会見で、地方創生に向けた新しい本部の設置をはじめ、地方創生臨時交付金の倍増など、今後「地方創生に力を入れていく」意向を示しました。 10月9日に衆議院は解散し、10月15日の公示を控え、永田町はすっかり選挙モードの真っただ中で、世間でもあまり関心の薄いニュー

          JR釜石線存続のために必要なこと

          JR釜石線沿線市町議会議員連盟今日(10月4日)、JR釜石線沿線市町議会議員連盟企画運営委員会が遠野市で開催され、私は「企画運営委員会委員」として出席してきました。 この「JR釜石線沿線市町議会議員連盟」という組織は、近年のJR釜石線の利用者減少が進行している現状の中、沿線市町の将来設計のために、各市町議会が連携し、共同で釜石線の利用促進に向けて取り組むためにつくられた組織で、7月19日に設立総会が開かれ発足しました。 私は、産業建設常任委員会の委員長という立場で、前委員

          JR釜石線存続のために必要なこと

          奥が深い「農業問題」と石破新総裁の「農業政策」

          産業建設常任委員会の活動テーマ9月20日、2回目の「花巻市議会産業建設常任委員会」が開催され、今後2年間の任期における活動テーマについて話し合いました。 産業建設常任委員会の所管は「農業」「商業」「工業」「観光」「土木」「都市計画」「住宅政策」「公共交通」等広範囲に及び、それぞれの分野について研究し、必要であれば市当局に『政策提言』を行うこととなっていますが、2年間の任期中にすべての分野について取り上げることはできないので、何点かテーマを絞って活動することとしています。

          奥が深い「農業問題」と石破新総裁の「農業政策」

          空家等対策と中心市街地における議論の空中戦~一般質問の質疑から~

          前回に引き続き、花巻市議会9月定例会の一般質問の続きになります。 前回は「特定地域づくり事業協同組合制度」を取り上げました。 今回は「空家等対策」の質疑について取り上げます。 空家等対策計画の見直しについて私はまず、花巻市が策定した「空家等対策計画」において、具体的な数値目標が設定されていないことを指摘しました。計画の進捗を評価するためには、明確な目標を設定し、それに基づいた進行管理が必要と思います。 例えば、北上市では空家バンクの登録数や成約件数など、具体的な数値目標を設

          空家等対策と中心市街地における議論の空中戦~一般質問の質疑から~

          農業の担い手不足の解消としても有効な「特定地域づくり事業協同組合制度」~一般質問の質疑から~

          花巻市議会での一般質問の中心課題は「農業問題」9月9日から9月12日まで、花巻市議会9月定例会において一般質問が開催されました。 今回は14人が質問しましたが、多くの方が「農業問題」について質問されていました。 「中山間地域における農業支援」「有害鳥獣対策」「食料安全保障」「スマート農業」「オーガニックビレッジ」など様々な観点での質問がありました。 花巻市議会の一般質問では、毎回「農業問題」が数多く質問されます。 これは、花巻市議会の特徴であり、農業が花巻市の基幹産業であ

          農業の担い手不足の解消としても有効な「特定地域づくり事業協同組合制度」~一般質問の質疑から~

          議会活動報告会、9月定例会開催報告など

          8月31日の「議会活動報告会」8月31日に「議会活動報告会」を開催しました。 当日は18名の方にご参加いただき、私の市議会活動を報告するとともに、市政の課題について議論を交わしました。 「新興製作所の跡地」の問題や「市民の家」の活用など、様々な質問や意見がありましたが、共通しているのは中心市街地の在り方について、皆さん多様な意見を持っているということでした。 その中で私は、駅前をはじめとする中心市街地において、 「エリアとしてのビジョンを描き、そのビジョンに基づく施設の

          議会活動報告会、9月定例会開催報告など

          花巻市の財政見通し~盛岡市の財政見通しの比較から~

          盛岡市の中期財政見通し先日、興味のあるニュースが飛びこんできました。 盛岡市では、市議会の全員協議会で2025年度からの5年間の中期財政見通しを示したとのことで、それによると、なんと1年あたり支出に対し収入が14億円以上不足になるとのことです。 このままいくと収支不足分を補填するための財政調整基金も5年後には13億円まで目減りするとのことで、かなり衝撃的なニュースだと思います。 昨年度の中期財政見通しでは、収支不足額が多くても12億円程度であったので、より厳しい財政見通し

          花巻市の財政見通し~盛岡市の財政見通しの比較から~

          議会活動報告会のお知らせ

          8月31日「議会活動報告会」を行います! 8月31日に「議会活動報告会」を開催することになりました。 花巻市議会議員となってから2年経過し、4年の任期の折り返しをむかえました。 当初思っていたような議会活動ができているか、といったら決してそうではなく、議会のルールや、市当局や市議会に漂う「行為が目的化している雰囲気(マックス・ウェーバーが唱えた『エートス』に似たものかもしれない・・・)」に飲み込まれ、当初持っていた気概はどこへやら。 この活動日記も、毎週金曜日にアップする

          特定地域づくり事業協同組合制度について

          前回の記事で、特定地域づくり事業協同組合についてご紹介しました。 今回は、この制度について深掘りしてみたいと思います。 特定地域づくり事業協同組合制度とは上記の説明や、総務省のホームページを見ても「なんのこっちゃ」という方が多いかもしれません。 この制度、要は、 「急速な人口過疎化、少子高齢化など厳しい状況となっている地域(過疎地域等)に対し、国や市などが財政等の支援をしながら、地域の産業を維持していくために、地域に人材派遣会社(のような組合)をつくり運営していく制度」

          特定地域づくり事業協同組合制度について