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シャレにならないクマ騒動
今回は、12月定例会の議会報告(後編)についてお話ししようと思ったのですが、今週、私の家の周りで起こっている「クマ騒動」の話題に触れない訳にはいかないので、議会報告(後編)は次回にしたいと思います。
花巻小学校に侵入したクマ
「子どもたちに被害がないのが不幸中の幸い」小学校校舎にクマ1頭侵入 児童登校前でけが人なくクマはすでに校舎の外 窓ガラス割り逃げたか 学校は20日も休校 警戒続く 岩手・花巻市 https://t.co/joqywB3fFK
— IBC岩手放送 (@IBC_online) December 19, 2024
花巻市の小学校の校舎に19日クマ1頭が侵入しました。
児童は登校前でけが人はいませんでしたが、クマが逃げた後も警察に学校周辺での目撃情報が10数件寄せられるなど地域に緊張が走りました。
校舎にクマが侵入したのは、花巻市花城町の花巻小学校です。
警察によりますと19日午前7時10分ごろ、出勤した学校の職員が職員玄関から校舎に入ってきたクマを目撃し110番通報しました。
その後、校舎北側の廊下の窓ガラスが割られているのが見つかり、クマはこの窓から校舎の外に逃げたとみられています。
児童は登校前で校舎内にはおらずけがをした人はいませんでした。
学校は19日臨時休校としていて、20日も休校とする方針です。
(花巻小学校 沼田弘二校長)
「子どもたちに被害がなかったことや職員にもけががなかったのは不幸中の幸いだった。学校は安全な場所でなければならないと思うので、専門機関からご指導いただきながら、安全確保に努めていきたい」
警察にはきょう、学校周辺でのクマの目撃情報が10数件寄せられていて、引き続き注意を呼びかけています。
昨日(19日)の朝7時10分頃、花巻小学校に一頭の成獣のクマ(ツキノワグマ)が侵入しました。
この花巻小学校は、私の母校であり、かつて小学校のPTA会長もつとめた非常にゆかりのある学校。
今でも、運動会や学習発表会、スキー教室など学校行事にお邪魔して、児童の皆さんの様子を拝見しています。
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そしてこの花巻小学校は、花巻市の中心市街地に位置していて、まさに花巻市のセンタースクールと言ってもいい環境にあるのですが、そんなところにまさかクマが侵入するなんて、ちょっと信じられません。
私の家は、この花巻小学校にほど近い場所にあり、家の前の道路は花巻小学校の通学路でもあります。
幸い、子どもたちの登校前の時間であり、花巻小学校の先生方を含めケガをした人はいないとのことでしたが、クマの小学校への侵入時間が少しでも遅かったら・・・ということを考えると背筋が凍ります。
クマは結局、小学校のガラス窓を破って西へ逃げたとのことでしたが、その後、方角を南に変え花巻市内を転々としているようです。
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ところで、このクマ、数日前から花巻小学校の東約200mにある武徳殿という施設付近を徘徊していることが確認されています。(上記の運動会の写真にある大きな屋根の施設です)
クマが確認されたとはいえ、市街地で猟銃による駆除はできないため、市や関係者が捕獲用のワナをしかけて対策を講じたとのことです。
しかし、残念ながらワナにはかからず、結果、小学校への侵入となったようです。
市街地へ出没するクマへの対応と苦情
秋田県知事、クマ駆除への苦情に「お付き合いする必要ない」…「お前のところにクマを送ると威嚇する」https://t.co/KYrmOypjQE#ニュース
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) December 17, 2024
秋田県の佐竹敬久知事は17日の県議会予算特別委員会総括審査で、クマを駆除した後に寄せられる苦情の電話について、「話して分からない人にはあまりお付き合いする必要はない」と述べた。
苦情が寄せられた場合の対応を委員から問われた知事は、「私にもし(苦情の電話が)きたら、完全に相手を威嚇する。お前のところにクマを送るから住所を送ってくれと。こうすると相手が電話を切ります」と述べた。
県によると、秋田市のスーパーに侵入したクマが駆除されたことについて、県には12日までに56件の電話があり、うち24件が殺処分に反対する意見だったという。
また知事は、銃器による駆除が難しい市街地や建物内では新たなクマ用の武器が必要だとして、「ドローンに物をぶら下げて上から落とし、小さい爆発物を食べてもらってリモートで(クマの)腹の中で起爆させるとか、こういう方法もあるのではないか」と語った。
近年、市街地へのクマの出没が相次いでいます。
クマの駆除については、動物愛護の観点から反対する意見も多いようです。
秋田県知事の発言は過激すぎるところもありますが、実際にクマの被害に遭っている地域からしてみれば、人的被害がでてからは遅いので、何らかの対策が必要と思います。
いかにクマと共存していくか
鳥獣保護管理法では住宅が密集している市街地で猟銃を使用することを禁止しており、これまで市街地にクマが出没したケースでは、ほとんどの場合、警察官が別の法律に基づいてハンターに発砲を命じる特例的な方法で対処しています。
国の専門家などによる検討会では、市街地での猟銃の使用を禁止しているいまの法律を改正し、警察官の指示がなくても可能とする方針案を了承しました。
今後、環境省では法改正に向けて手続きを進めるとのことですが、いずれにしろ「クマとどうやって共存していくか」ということについて、真剣に考えていかなければならないと思います。
おそらく、花巻市議会では、今後さらにクマ対策について議論していくこととなるでしょう。
私が委員長となっている産業建設常任委員会においても、機会を見て所管事務調査などを行いながら、花巻市におけるクマ対策について調査研究を行っていきたいと考えています。