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「さらば」といったけど戻ってくるってよ(あぶない刑事)

初恋の人が大下勇次だ、とイタイ記事を以前書いたのだが見つからない。
寝落ちと同時に誤削除案件したんだろうか。
・・コレは本っ当によくあることで、プロフィールなどは度々消してしまい二度と書きたくないと思ってしまう。記事が消えると、別の記事にリンクでも張っていない限り救出できない。起床して、開いた覚えのない編集画面が現れると、ゾッとする。
削除できないような鍵付き記事にする設定が、noteに出来たらありがたい。
もう眠る前にスマホでnoteを読むのはやめよう、とすら思う。

またもあるしまだもある

2022年現在「あぶない刑事」の新作を撮影中、というニュースを見て驚いた。
このドラマは、民放で1年間放映後に続編半年、そして現在まで映画7作という、人気コンテンツであった。
地元であったためハマりにハマった(ハマだけに)私は、何年経っても後々まで尾を引き、noteではない場所(今はもう在りません)で全話感想などを書いたりした。
そして2016年の「さらばあぶない刑事」という映画で、映画シリーズの死ぬ死ぬ詐欺に終止符が打たれた。(←ディスりでない事は、あぶ刑事ファンなら解って頂けると思う。)
ドラマ無印(最初の1年)が好きな私としては、初期のイズムを彷彿とさせるファイナルムービーに大納得し、感想を書いた。
というわけで今回は、新作に不安と心躍りステップ踏みながら、6年前の感想を引っ張ってきて加筆修正しました。ネタバレあります。

ハードボイルド(どうやって食うんだよソレ)

納得の2時間だった。
あぶない刑事は映画になるとなんかオカシクなるwと言ってきたが、映画シリーズでは、一番好き。・・大好き!
柏原氏への私の長年の一方的な信頼は、やっぱりイチミリも揺らがなかった。

さらば、に相応しい「物語」だった。
ドラマが映画化!じゃなくて、ちゃんと物語。だから何度も観たいと思えた。
今までで一番弾丸使ってる?ってくらいドンパチ多くてバリエーションも感じ、カーチェイスもカーアクションも唸り、ドキドキ緊張したシーンもあった。
でもなにより、台詞がちゃんとしてて、ほっとした。
「あぶ刑事らしいでしょ」って無理無理こないで、自然な会話の中にその人らしさが在る。
主人公ふたりは、30~40代から始まってその頃人気が出た要素とは、また違った格好良さがプラスされてる。プラマイゼロじゃなくてプラスの上乗せ。
その点では見た目は重要じゃない。誰でも歳をとる。
中身。30年間、核が変わってない。
おそらく素の性格と真逆のお二人なのに、10年ぶりでもちゃんと鷹山大下だった。
それを感じられるか否かで、映画評はだいぶ変わるのではないか。
鷹山大下の刑事人生を見届けた、という感じだ。
(大河・新選組!の後に、副長の最後を五稜郭で見届けた感じ。最後の最後まで見届けてあげたい、というような・・。作家の三谷さんは最終回の事を「1年見てくださった方の為の最終回」と言い切っていた。)
映画シリーズこれで終わり、というより、あぶない刑事の最終回を見てきた、って感じ。
完璧で、完結と言う意味ではこれ以上は無いと思う。

横浜の風景と曲

風景の画。スクリーンで観てる最中なのに度々、いいなぁ、としみじみ。
なんでもない通りや建物に・・横浜じゃないところもあるそうだが💧でもハマの空気がちゃんと流れてたんだよなぁなんか。
ふたりが居るからかな。
カメラ撮る位置も、都度都度、凄く良くて。仙元さん!画にもドラマの初期が返ってきた気がした。
ドラマ無印で使った場所が(残ってて)出たら、感涙ものだったけど・・。

最後なのでTV無印の楽曲を入れて欲しかったのが本音。
私的には、あぶ刑事=「Want You Back Again」だし。でも音楽は難しいのかな?
あといくら仲良しだからってwランニングショットになんでトオル入っちゃったのーw
今回はそういうランニングショットです、って知らなかったら「ん?町田課長?どこ?」ってなるよアレ!知ってても「トオル来た?」ってなったもんw
でも、最後の銃撃戦の、今回のテーマ曲。
ああいう使われ方すると想像してなかったので、鳥肌だった。

人気シリーズは人が欠けない

薫ちゃん。永遠の憧れのお姉さん。薫ちゃんになら補導されてもいい(無縁だけど)と何度思ったか。
青スーツと教会のお召し物が、良かっただけに・・・
ぱみゅぱみゅ挟む必要あった!?
あった?
あったか・・
・・あんな倉庫的なつまんなそうなトコにいたら遊びたくなるかも?・・と思ったら、コスプレ遍歴で一番納得させられてしまった。ちぇっ。
とりあえず念願の文金高島田とウエディングドレスは、見れたことは見れた
坂のラストカット、すっごい良かったなぁ。
3人がいるせいか、ヨコハマみたいに見えるんだもん・・!

松村女史とナカさんとパパさんが元気で、本当に嬉しい。
パパさんの奥様・・嬉しかったなー!
絵にかいたような退職後の幸せな夫婦、みたいのを、いつも電話で奥さんに愚痴られてたパパさんが描いてくれて、ああ完結したなぁって実感したよパパ。ありがとう。

ふたりの年齢を考えると「近藤課長」は亡くな・・と思いますが、その辺を台詞で一切明かさなかったね、最後まで。
そういう所もあぶない刑事らしくて大好き。
ふたりが定年を迎えられて、近藤課長がいちばん嬉しいと思う。
昔メイキングで見た中条さんの笑顔を思い出す。

若すぎ!と思った菜々緒ちゃんですが、可愛くて愛おしくて。
タカさんのああいう一面見てグッときた。クールな面ばかり見てきたけど、逆にブレてないと思ったかな。熱いとこを出さないだけよね。
歳を重ねた事と本気な事も、伝わった。

愉快犯から、やさぐれかっこつけきれない刑事になり、優しさが残った

大下派としては、もぅ、登場シーン!きたきたー。「昔の恋人に会った気分だぜ」のレパードでノリノリ・・大下勇次!
昔面倒をみた子にも、薫にも、夏海にも、トオルにも、パパさんにもナカさんにも、松村女史にも同じように優しい。
タカさんの気持ちも痛いほど解って、なにも声を掛けられない。
大下勇次は、変わってなかった。嬉しかった。
何回撃たれたかしれないのに(2ケタいった?)30年死なずに良かったね・・と思わずにはいられない他人事ながら。
そういえば私の大好きな、大下薬莢バラバラー!とか大下弾丸おかわりフィーチャーは、なかった・・残念。
最期なので言っちゃうが、いつからか「ショータイムだ」って鉄板になったけど私・・すみません好みの問題で、あぶでかで唯一、初出からこのセリフ、全然しっくりこない。

大下さんは、息子を「ダンディーな」刑事にするのが夢だなんて言い出すし、しかも色んなところでこんな↓考察も見た。

夏海「どうして私を選んだの?」
鷹山「ダンスがうまいからさ。」

それって勇次じゃん。

個人的意見としては鷹山×大下=親友・・なんてのはハードボイルドじゃないじゃんどうやって食うんだよそれだけど、この台詞は素敵だったな。タカさん自身も気づいてないの?みたいなところがイイ。

死ぬ死ぬ詐欺からやっと脱却。ラストについて

コンテナ埠頭のシーンは、望んでるわけじゃないけど状況的にふたりは覚悟してたよね。
だから聞きそびれてた勇次の夢をタカさんは3回目にして聞き出すし
ユージ。お前に出会えて良かったよ。
泣かせないでよ(笑)・・俺こそ。最高のデカ人生だった。

なんて言っておく。普段のふたりなら言わない(で欲しい気もする)台詞だ。
反面、シリアスな状況で大下さんが、夕食の事とか残りの弾の数とか軽く言っちゃうのも「らしいな~」と嬉しかった。
ふたりがどうして生き延びたのか?NZはそもそも夢?なんて諸論もあったようだが、何度も印象的に映す貨車の どこかに、透の「万全の態勢を整えて」が来たのだと、当然のように思っている私。
だって優秀な後輩の、町田透だもの。

ゴルフの自撮り、可愛かった。
虹もテラスランチもヨットハーバーも事務所階段も坂も・・なんか、横浜の雰囲気にそっくりじゃないか。NZの好感度が上がる。
スカイタワーって・・アレ・・・まんまじゃん!

DVD付録で存在感を出す町田透

(公開前夜は)
「僕も、天気とお客さんが来てくれるかが心配で心配で・・ミュージックステーションが終わった後に寝てしまったんですけど」
どうでもいい報告w

「~今日の舞台挨拶も、舘さんにさっきふられましたけど、俺がやらないで誰がやるくらいに思ってます」
そうだよね!w

「タカ派でもユージ派でも薫派でもない、少数民族の町田透派の方に簡単に内容を説明すると、ここに町田透いれば良かったのに!とか、なんでレパードの助手席に透いないんだ!とか、そういうシーンが満載の映画です」
ホントにw透らしくて良かったと思うw

「えっと。出世をした割に活躍しないという難しい役を、魂を込めて演じさせて頂きました、仲村です。」
いや本気でホント、難しいと思うのだけどそういう出方って。
トオルさんは本当に・・諸先輩方とは違う方向に、ちゃんと歳相応に渋くて「スベル事を恐れない」w役者さんになったよね。
凄くて個性的な方々の中で生きてきたのに、オリジナル確立って・・凄い。それでいて誰にも嫌われてない。日本映画界の宝!

あれ・・締めが仲村トオル絶賛になってしまいました。

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