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2022/9/27ふむふむ講演~Aコーン高等学院~

みなさん、こんにちは。
"ちがい"を楽しむ「ふむふむ」ですヾ(≧▽≦)ノ

2022年9月27日、
Aコーン高等学院にて
”ちがい”をたのしもう!ふむふむセミナー」と題して
げんのすけによる講演をさせていただきました!
(ご参加いただいた生徒のみなさん、ありがとうございました^^)
Aコーン高等学院HPはこちら

60分という限られた時間ではありましたが、今、ふむふむがお伝えできる限りのメッセージを『大切なポイント3つ』に絞って、お話させていただきました!
講演後、参加してくれた生徒のみなさんが提出してくれたレポートの意見や感想はどれも濃く、本当に一人ひとりが、それぞれの想いを持ちながら一生懸命聞いてくれていたんだと感じました。


さて、今回は以下のラインナップで講演の概要をお届けします^^

生徒のみなさんは覚えているか確認してみてくださいね☆
これから講演の実施をご検討の皆さまには、本記事が参考になれば幸いです!


ポイント① 自分のジェンダーやセクシャリティを決めるのは、いくつになってもどんな時でもあなた。

LGBTQIA+の「+」には、なんと112種類ものカテゴリーが含まれていると言われています。そして、これからもっと増えていく可能性がある!とも言われています。

それほどたくさんのカテゴリーがあるくらいなので、自分のジェンダーやセクシャリティに疑問や悩みがあっても、全然特別なことじゃないし、ましてや変なことでもなんでもないのです

さらに、言葉の意味は国や地域によって異なることもあります。
言葉は便利な分、同じ単語でも人によってとらえ方に少しずつ違いがあるかもしれません。「誰が、誰に対して、どういう意図で説明しているか」で言葉のニュアンスにも違いが出てくると思います。

だから、単語の細かい意味にとらわれる必要はありません。

大事なのは、世の中にはいろんなカテゴリーの人がいて、しかも、そのカテゴリーの中にもさらにいろんな人がいるということ。
そのことを理解しておくということが大事なのではないでしょうか。
いろんな人がいる世の中。
わたしもあなたも、いろんな人の中のひとり。

つまり、誰かが他人のジェンダーやセクシャリティを決めるのはおかしい事なのです。
男性でも女性でも、それ以外の性別でも、どの性別を好きになっても、好きになれなくても、全然特別なことじゃないし、ましてや変なことでもなんでもない

特に注意しないといけないのは、「LGBTQIA+の当事者」であっても、他人のジェンダーやセクシャリティを決め付ける権利はないということ。
当事者自身の経験から他人を推し量ろうとするのは、ある意味で助けになることもありますが、聞く側は参考程度にとどめておく方がよいかもしれません。

なせなら、自分のジェンダーやセクシャリティを決めるのは、いくつになってもどんな時でもあなた自身だからです



ポイント② ”差別”と”嫌い”は別。(どう違うのか、自分でしっかり考えられる人になろう!)

そもそも、差別はどこから生まれてくるのでしょうか?

――差別は「人の意識」から生まれる。

一人ひとりが持っている「意識」が差別を生んでしまうのではないでしょうか。
怖いけれど、現実です。

では、どのような「意識」が差別になってしまうのでしょうか?

――きっかけは、「一方的な決めつけ」であることが多い。

先入観 や、 思い込み、そして特定の集団(例えば民族や性別、人種など)への固定されたイメージが、偏見や差別のきっかけとなることがあります。

つまり、差別は「無理解」から生まれるのではないでしょうか。

相手をよく知ろうとしない姿勢が、よく知りもしない相手を傷つける行為につながる。

特に、本人に選択できないようなこと(国籍、人種、性別、障がい、…を理由に不当な扱いをする(受ける)ことは絶対にあってはなりません

ところで、”差別”と”嫌い”はどう違うのでしょうか?

これについての答えは人によって違うでしょう。答えが簡単に出てこないかもしれませんし、もしかしたら人生の中でずっと答えが出ない人もいるかもしれません。そして、時間や経験による自分の変化と共に、答えも変わってくるかもしれません。

大事なことは、自分でしっかり考える機会をもつこと。
「知っている」気にならずに、いろんな人、いろんな文化、歴史、職業などに触れ、自分なりの答えを探し続けられる人になりましょう。

ひとつ言えることは、「差別」=「攻撃」であるということです。
人として与えられるべき当然の権利を一方的に奪う行為が「差別」です

世の中には本当にいろんな人がいます。
すべての人に出会い、すべての人を理解するなんて到底無理ですよね。
中には気が合わない人も、苦手な人もいます。
そんな人とは距離を取ればいいのです。
間違っても攻撃(差別)をしてはいけない。
嫌いな人に対して攻撃(差別)をしていい理由なんて絶対にありません



ポイント③ 仲間以外の人が差別を受けている・権利を奪われている時に、何ができる?(自分でしっかり考えられる人になろう!)

一説では、人が「仲間」と認識できる人の数は平均で150人と言われています。

この「仲間」は、たとえば家族や、友達、チームメイト、同じ職場の人、同じ国籍の人など、人によってどんな人が含まれるかは様々です。そして、この「仲間」はその時々で入れ替わります。

もし、あなたの「仲間」が誰かに傷つけられたり、不当な扱い(差別)を受けていたら?あなたはどうするでしょうか?
自分なりの方法で差別する人達に立ち向かったり、もしくは傷ついた「仲間」を守ったり、癒したり、サポートしたりするかもしれませんね。

では、「仲間」以外の人が差別を受けていたら、あなたはどうしますか?
その状況を目の当たりにしたとき、自分には何ができるのでしょうか?

大事なのは、その状況に対してどう感じ、そしてどう動くことができるか、ということ。

これにも明確な答えを出すのは難しいと思います。そして、差別に立ち向かうにはかなりの勇気がいるし、とても難しいことです。

だからこそ、「差別と向き合う」ためには、まず考えることが大事なのです。
考えたこともない事態に立ち向かうなんてなかなかできることではありません。

どう感じどう動くかはその人の自由。

いくら子供の頃から「仲間は大切にしなさい」「人を傷つけてはいけません」と教わっていても、事実、たくさんの大人が差別を生んでいます。人が傷つくような言動をとって、差別をする側の人になってしまう人がたくさんいるのです。

ポイント②で伝えたように、自分では選択できない事柄はたくさんあります。そして、自分の気持ちがあっても、なかなか思い通りにならないこともたくさんあります。

ただし、自分がどういう人間でいたいか
自分がどんな生き方をしていくかは自分で選ぶことができます。
極端な話をすれば、差別をする側に回るのも、差別をしない側に回るのも、あなた自身が決められることなのです。


さて!いかがでしたでしょうか?
以上が、今回生徒のみなさんにお伝えしてきたことのまとめです。

今後もふむふむの活動をとおして、人権学習を身近に感じてもらい、ひとりでも多くの方が自ら考える力を身につけ、すべての方が安心して生活できる社会をめざしていきたいと思います。


そして、生徒のみなさん。
困ったことや、周りには言えない悩みがあったり、自分なりに考えたことを伝えたくなったりしたら、いつでも連絡ください。
ふむふむはみんなからの連絡を待ってます^^

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