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「そうなんですね」としか言わないオウム。(2020/05/24の日記)

・「可愛いものってぶん殴りたくならん?」

・彼は僕に対して、そう言った。

・「ハムスターを握りつぶしたい」

・なるほど。こいつやべぇヤツか?大丈夫?


・と、思ったのだけれども、これは「キュートアグレッション」という心理学的な用語らしい。

・このWikipediaの記事中にある「かわいい赤ちゃんの頬をつねりたい」という衝動ならまだわかる気がする。

・そのことを聞いて、僕のいとこがまだ幼かったころ「首を捻ったら殺せるんじゃないか」。そんな考えが頭によぎって怖くなった記憶を思い出した。何のために、この衝動って人に備わっているんだ。

・どうりで昔よく聞いていたラジオで、リスナーからのお便りでハムスターを壁に投げつけまくりたいとか、ウミガメの甲羅をベリベリ剥がしたいとか言っていたのを思い出した。キュートアグレッションが働いていたからなのか。


「そうなんですね」としか言わないオウム。

・引っ越して初めて美容院に行った。

・本当はGWくらいに行こうと思っていたのだけれども、世間の情勢が情勢だったので外出を自粛していた。

・別に行っても良かったのだけれども、例のアレ対策で店を閉めているところも多く探すのが面倒だったのだ。僕は縮毛矯正をしている事情もあって店探しに、比較的時間がかかりそうで、投げてしまったというのがある。どうせ人と会わないしビデオ通話だとよくわからないから。

・けれども緊急事態宣言も明日には解除されそうな方向性で、6月からは普通に出社するような生活になりそうだったので重い腰を上げて美容院に向かったというわけだ。


・初めての場所は何かと緊張する。

・そもそも中学生の頃までは丸刈りで祖父に切ってもらっていたし、それ以降は祖母の知り合いのおばちゃんが経営する顔馴染みの理髪店で髪を切って貰っていたので美容院という場所は、大学生になって初めて行った場所なのだ。そもそも男でも美容院に行けるということを数年前で知らず、大学1,2回生のころは1000円カットで髪を切ってもらっていた。

・美容院歴が圧倒的に短い僕が、新しい美容院に行くのは本当に勇気がいることなのだ。

・あと鏡が嫌いなので、長時間鏡の前でじっとしているのが辛い。何が面白くて自分の顔を見続けなければいけないのだろう。縮毛矯正は3時間くらい時間がかかるので拷問に近い。

・普段は見慣れない店員との会話で笑ったりしている自分の姿が嫌でも目に入ってしまって、すごく嫌な気持ちになる。


・それでも美容院にも、だいぶ慣れたと思っていた。滋賀にいた頃、いきつけにしていた美容院の店員が優しく話も結構はずんだので、そのおかげだ。


・ただ、今日まだ慣れていないことを思い知らされてしまった。

・今回、美容師が若い女性だったのだ。今まで髪を切ってくれていたのが男性ばかりだったので、ずいぶん緊張してしまった。カットの方法などおんなじことを何度も聞かれるし、全然会話が噛み合っていなかった気がする。

・今日が暑かったこともあって、緊張で汗をダラダラかいてしまって恥ずかしかった。

・縮毛矯正が長時間に及ぶから疲れ果てて最後の方には「そうなんですね」としか言わないオウムになっていたかもしれない。

・恥ずかしい話だが、女性に対して、まだ苦手意識がある。女性だけじゃない先輩とか年上の人にでもそうだ。ただでさえ人と共通する話題が少ないのに、そこに全然属性の異なると軽くパニックになったりする。敬意という別のベクトルを意識しなければ行けない状況になるとシッチャカメッチャカのテンヤワンヤだ。

・まだ1対1で話しているので、そこは楽だけれども。集団のが苦手だったりするから。

・苦手意識があるだけで、関わりたくないわけではないということ理解してほしい。


・自信がない容姿と苦手な対人関係を同時に意識する場だから美容院って苦手なのかもしれないな。それでも「自分で嫌だなー」と思っているくせ毛を矯正してもらえるから、ありがたい場所なのだけれども。

・ここらへんは少しでも改善していきたいところだ。歳を重ねるごとに、だいぶマシになってるんだよ。信じてくれ。


・さわ。何を意図した落書きなのか聞いてみたいな。


今日のジョギング

・今日は縮毛矯正を当てたのでシャンプーをしてはいけないらしいので、おやすみ。明日から、またがんばろう。


今日のごはん🍚

・崎陽軒のシウマイ弁当を買った。

・まだ緊急事態宣言が出ているが、美容院に行くのに、どうしても電車を使わなければいけなかった。そこで、ついでに駅構内で買ったのだ。

・横浜に来て2ヶ月が経過したが、やっと横浜らしいことができた気がする。


・思ったより味が濃いという印象だった。前回食べたのが3年前で、しかもそのときの記憶が曖昧だったのでギャップに驚いた気がする。よくお酒に合わせて食べている人が多いけれども、たしかに酒の肴に最適そうな味だと思う。

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まるこす
最後まで読んでくださり、ありがとうございました! ご支援いただいたお金はエッセイのネタ集めのための費用か、僕自身の生活費に充てさせていただきます。