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今日の空は何色?
みなさん、今日の空は何色でしたか?
その空から何を感じ取りましたか?
私には、濃い水色と紺色の混ざった春の夜らしい、しかし少し寂しくて腰が重たそうな、そんな空に見えました。
雲の動きは緩やかで、心地良さそうに。
月は少し恥ずかしそうに灰色のカーディガンを纏って。
そんなことを考えながら帰り道を歩いていました。
なぜ空の話をしたのか。
それは最近私は知らないうちに下を向いて歩いていることが多いな、と思ったからです。
歩いている時、足元に何か落ちていないか気になって斜め下を見る
パソコンで文字を打つとき、文字を書くとき
少し落ち込んだ時、何かうまく行かない時
思っているよりもきっと私たちは下を向いていることが多い。
学校で言うと、
よく教員は学校でスマホを持っている生徒に「歩きスマホをやめなさい」と生徒に注意する事がある。
それはもちろん、危ないから。
何かとぶつかってしまったり、段差に気づかなかったり、怪我をしたり。
そんな日々思っているよりも無意識に下を向いているみなさんに聞きたい。
「今日の空は何色?」
下を向くのを止めるのは
危ないからじゃない。
前向きにならなきゃいけないからじゃない。
どんな空も毎日違う美しさがあるから。
だから今日の空をぜひみてほしい。
今読んでくださっているこの画面から目を離して是非空を見上げにいってほしい。
「月が綺麗ですね」
このように夜空の美しさを言葉にする人もいれば詩にしたり。
一説によると、夏目漱石が "I love you" の日本語訳として適当に言った言葉であるという話もあるが。ここは諸説あり。
個人的な解釈としては、この言葉には「あなたのことが好きです」以上に大きなメッセージが隠されているように感じる。
隠されていなくても、少なくとも私はそのように受け取った。
二つの言葉をそれぞれ構造で見ていくとどれほど「月がきれいですね」という言葉が素敵か、なぜ引用したか伝わると思う。
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"I love you"は相手に向かって愛を伝えると言う構造。
とてもストレート。
さまざまなシチュエーション、タイミングによって色んな色の "I love you" は作り出される。
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「月が綺麗ですね」の場合では、どこに愛は潜んでいるかというと、人と人の間である。
ふたりが美しい対象物を眺めながら“美しさ”をともに感じ、心を通わすことができれば、そこに愛が生まれる。
あえて言葉にはせずとも、それだけで充分な意思疎通となる。
そう。これが言いたかった。
愛。
一つのものに想いを寄せ、伝え合う。
そこに生まれるものこそ下を向くことより大事なことなんじゃないだろうか。
直接的に愛を伝えるのはやっぱり恥ずかしい。
特に一番身近にいる人。
当たり前に隣にいてくれる人。
今は会えないところにいる人。
そんな人にもきっと空を通してなら伝えられる気がする。
もっと世界を愛で埋め尽くしたい。
色々なニュースや現状に押しつぶされそうになっても。
発信はきっと自分の、そしてあわよくば誰かの力になるから。
だから私はみんなに毎日でも聞きたい。
「今日の空は何色?」