ひとを繋ぐ 2023.11(🇻🇳)
私は自分のことを
人見知りだと思っている。
私の友人にも
友人と友人を繋ぐのが好きだったり
得意な人がいるけれど
私はそんなことしない。できない。
誰と誰が合うな〜とかよくわからないし
そもそもそんなことを考えながら生活していないし
仮に紹介するとしても
自分がどの位置にいればいいのかわからない。
と、出だしがなんだか暗くなってしまいましたが
私は先日、きっと人生で初めてであろう
人を繋ぐ役割をしました。
2023年は11月の
ベトナム、ホーチミンにて。
私はホーチミンで現地に住むベトナム人の
友人と会う約束をしていた。
「いついつまでいるから会えたら会おうね〜」と。
さらに、たまたま当時連絡を取り合っていた
シンガポールに住む台湾人の友達がいたのだけれど
その友達にホーチミンに行く話をしたら
「じゃあ有給とって僕も行こうかな」
というあまりにも軽いフットワークを持ち合わせた彼と滞在日が被っている日、一緒に過ごすことになっていた。
そう、つまり、台湾人の彼と市内観光をしていた日に
ベトナム人の彼女の仕事終わりに3人で会うことになってしまったのだ。
会うことになったはいいものの
「繋ぎ」として
ちゃんと役割を果たせるだろうかと
とても不安だった。
会話が続かなかったらどうしよう、とか。
3人とも違う出身地(ベトナム、台湾、日本)で
性別も違えば(男1、女2)
共通言語は誰の母語でもない英語。
もちろんベトナム人の彼女と台湾人の彼は初対面。
ベトナムの友人のお勧めで
3人でバインセオのお店で夜ご飯を食べた。
そこで初めまして。
連れて行ってくれた彼女が
バインセオの食べ方を丁寧に教えてくれた。
付け合わせで出てくる葉っぱたちを
(レタスっぽいのやどくだみ草、紫蘇などさまざま)
生春巻きの皮の上に乗せ、
オムレツみたいなもの(バインセオ)を
適当な大きさに切って、
またその上に乗せて包んで食べる。
ベトナムは生野菜をたくさん食べる。
普段火を通した野菜ばかり食べている私あかまめは
なんだか健康になれる気がした。
人生初めて食べたどくだみ草
(しかも生!)
想像通りの味でした。悪くないです。
頼んだバインセオがあまりにも大きくて
食べきれなかった。
頼みすぎだよ〜!って笑った。
「だって店員さんが3人だとこれがちょうどいいって言うから〜!」
そのあと一緒に近くのカフェでおしゃべり。
3人で同じドリンクを飲んだ。
甘いミルクが入ったコーヒーだったけれど
台湾人の友達が
「これってヨーグルト?」
と聞いてきたので
「だとしたら甘すぎるわ!」
って笑った。
結論、とても楽しかったし
私の不安は杞憂に終わった。めでたし。
3人でする会話は終始とても楽しかった。
私が初日にGrabドライバーに1万円渡した話も
「ありえないよ〜!
日本でそんなにホイホイお金渡したり
人のこと信じたりしないでしょ?!」
って二人して笑いとばしてくれて、
みんな言語が違うから
それぞれの言語で
「これってなんていうの?」
って盛り上がったり。
カフェで
テーブルに花瓶が置いてあって、
台湾人「flowerってなんていうの?中国語は『ほわ』」
ベトナム人「・・・!ベトナム語も『ほわ』」
日本人(私)「日本語は・・・『はな』」
ここで笑いが起きる。「はなって何!」
こういうくだらないというか小さなことというか
こんなことで笑い合えるってとっても平和だな〜いい時間だな〜って。
さて、互いに帰路につこうとするとき
彼らはインスタグラムのアカウントを交換しあっていて
とっても微笑ましく
人と人が繋がるきっかけを作る役割、
今までやろうとしてこなかったけど
とっても心がぽかぽかした。
私は台湾人の彼と一緒にタクシーに乗って帰ったんだけど
タクシーの中で
「あの子いい子だったね〜」
って言っていて
そんなことを思えて私に伝えてくれる君も
なんていい人なの!!!
って思いました。
自称人見知りの私だけど
人と人が繋がるの
好きかもしれないな〜なんて
ホーチミンでは嫌なことを
たくさん経験したけれども
この経験というか出会いはかけがえのないものになりました。
自分が繋いだ縁はもちろんのこと
飛行機で7時間や3時間もかかる遠くに住んでいても
しばらく会っていなくても
こうやって会ってくれる友達がいること
「あなたの長所って何?」
って聞かれても答えに詰まってしまう私だけれど、
あたたかくてやさしい友達に囲まれていることが
私の長所かもしれないなって思う。
人の温もりを感じるとき
私は幸せだ。
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