講義8 保育士としての遊びの見方と引き出し

  1. 講義8 遊びの見方と引き出し

    みなさんは子どもの頃の好きな遊びは何でしたでしょうか?
    私は幼児期の遊びをほとんど覚えていません苦笑 
    正直、辛い時期だったので封印してしまったのかもしれません涙 
    唯一覚えているのは、幼稚園に新しく出来た、ロケット型の滑り台に繰り返し登っては滑り、登っては滑りをしていた事くらいです。実際に幼児期にしていた遊びを覚えていたら、それが引き出しとなり、それぞれの時期にどういった遊びが有効で、どう遊びを組み立てていたかをそのまま子ども達に提供すればいいのかもしれません。
    でも、保育士試験で合格された方は、保育実習で遊びを提供した経験がなかったり、自分の幼児期の遊びをあまり覚えていなかったら、どう遊びを設定し、どう遊ばせたら楽しくて子どもの育ちにとって良いのか、わからないのではないでしょうか。
    私も保育士になりたての頃は手探りで、先輩の遊ばせ方をひたすら見て真似たりしていました。

また、子どもは保育士が遊びを用意したら、自動的に遊ぶ、または遊べるようになるわけではありません。私はそう思っていました苦笑 
『なんだ、新しいおもちゃがあっても遊ばないじゃん!』ってことが、当たり前にあります笑 
保育士が楽しく遊べるようにもっていき、子どもが主体的に"遊ぶ”ようにする必要があったりします。
子どもの中には好奇心が旺盛で、積極的で物怖じしないお子さんも居ます。そのようなタイプのお子さんはそこにある物や保育士が提供した子どもに合うと思われる遊びに自ら"遊ぶ"と思います。ある意味、そういうタイプのお子さんは遊ぶことに関しては、保育士的には手がかからないと言えるのかもしれませんね。

しかし、子どもの中には保育士が遊べるようにしないと遊ぶことが難しいお子さんも居ます。
その理由は、そもそも遊び方がわからない(様々な背景があります)、友達の遊んでいる輪に入るのが嫌だ、新しい遊びが怖く感じる、結果がどうなるのかわからない(楽しい結果が想像出来ない)など想像を広げられない、興味が持てない、その遊び自体が難しいものに感じたり、やりたいけど自信が持てない、などがあります。

それらの遊ぶことが難しいお子さんに対する支援も、保育士の大切な仕事です。子どもは遊ぶことによって、コミュニケーションや社会性、筋力や体力、そして世の中の事をわかる力なんかを身につけていきます。子どもは遊ぶのが仕事!とよく言われますが、よく遊べる子ほど様々な能力を身につけていけると考えると、保育士の遊ぶことに対する役割はとても重要です!(私のここでの名前の由来です笑)

砂遊びや水遊びなど、基本的な遊びを例にして、それぞれの発達年齢における遊び方を設定し、子どもが遊べるためにはどういう支援が必要なのかをみなさんと一緒に考えていけたらと思います。

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