あなたのそばにはいられない
窓から差し込む月明かりが
あなたの寝顔を照らすから
見ないようにしていたのに
最後の夜 ひとり声を殺した
揺らぎそうになる
明日には名前のない関係
勝手に決めて勝手にもがいて
譲れないものがあるから
あなたが蔑ろにした わたし
そばにいれば安心かと言えば
そんなことはなくて
2人でいてもいつもひとりだった
適当に笑って 適当に抱かれて
わたしってなんだっけ
ふと湧き出た声に胸が痛んだ
これから先も一緒だよ なんて
漠然とした約束をしたことすら
あなたは忘れているのでしょう
どこかの誰かが誰かにしたことじゃなく
あなたがわたしにしてくれたことは
今までひとつだってあったかな
代わりはいないと
わたしがわたしに言うの
だからあなたとはいられない
わたしの代わりがいくらでもいる
あなたとはもういられない
月がスポットライトのように
わたしの心を照らすから
気づいてしまったの
わたしがわたしであるために
あなたのそばにはいられない