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日記:手術から一年

開頭手術から、今日でちょうど1年です。
手術室に入って看護師さんから「怖いやろ?」と聞かれたのを覚えてます。
「全然!」と答えて、驚いた顔をされたのを覚えてます。
怖いや不安なんかを考える能力がなかったんだと思います。何をするかされるかも、よく理解できてなかったんですね。
それから8時間の手術を経て、目が覚めたのは、真っ暗で、何時だ?と思って時計を見たのを覚えてます。
夜中の1時過ぎだったと思います。
その時計を見て、何日だろう?って思いました。
見えてませんが、頭には色んなコードがついてるような感覚、電子音が聞こえる。
手には、とても重たいものをつけられて、それが痛くて痛くてたまらなかったのを覚えてます。
足にもついてたような気がしますが、手が痛すぎて、ハッキリした記憶はありません。
そこから、寝られずに、翌日、検査があったようですが、「血圧が下がりすぎて、検査に行けない」「なんで、こんなに低いんだ!」と看護師さんが大騒ぎしてました。
寝てないからだろ。と心で思ったのを覚えてます。

術前の検査では字も書けない。
いろいろな絵を見せられて「これはなに?」と聞かれても答えられない。
他にもたくさんのことをしました。

術後のリハビリでは、「カレーに使う材料を書いてみて」と言われ「肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん」と書いたら、「お!作り方書ける?」と言われ、作り方を書いたら「すごいすごい👏こんな、キレイな字を書く人なんだねー」とお世辞を言われたこと覚えてます。

あの日から1年。
てんかん発作もでてません。
術後、あんなにキツくて、辛く、涙もたくさん出て、「心まで病んでしまっていたんだろうな」と今となれば思います。
人間の回復力ってすごいな。と実感してます。
夕方になると電池が切れたように、動くことすらできない。
固い野菜も切れない。
右の手足の感覚もおかしい、力も入れづらい。
ぼっーとしてても、勝手に涙が出る。
どんどん悪い方に考えてしまう。
そんなことが、徐々に徐々によくなってきてます。
これが回復に向かってる。と大いに実感してます。
そして、挑戦すると決めたこと!
これが1番の回復への功労者かもしれませんね。
まだ全快とまでは行きませんが、このまま、突っ走りたいと思います。

一度限りの私の人生!
悔いのないように、生きていきたいと思います。

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