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大滝詠一「ロックン・ロール・マーチ」と葬送行進2/映像化について

1の続きです。そもそもマーチ音楽は「行進」という視覚的な事柄と結びついていて、サンバ・カーニバルやねぷた祭、エレクトリカル・パレードなど「次から次へ色々なものが登場する」楽しさがある。

この要素をつかいつつ、映像では「葬送行進のリズム」を映像化することに。大滝詠一は2013年に亡くなっていることもあり追悼のパレードとし「葬送の主役=本人」およびその従者たる「伴奏音すべて」による異形の行進とした。

他の作品同様「全ての音要素を視覚化する」試みの一環として、ボーカルは本人+伴奏音は楽器の音の印象を元にキャラクター化している。

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「行進」のリファレンス

「百鬼夜行絵巻」

室町以降の「百鬼夜行絵巻」では、道具が百年を経ると化けて魂を得、夜毎に出歩いて災厄をなすとされた。この道具のバケモノ(付喪神)たちの中にはビワや琴など楽器の妖怪も多数いる。

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伝土佐信光 / 百鬼夜行絵巻より

絵巻の最後、魔物たちは火を吹く太陽に調伏される。「尊勝陀羅尼の魔をはらう炎」だったのが、俗化して朝日表現になったそうだが今回の映像では成仏へ向かう光になっている。(「図説:百鬼夜行をよむ」より)

「クッキーカーニバル」

ディズニー初期の音楽同期アニメーションの源流「シリーシンフォニー」シリーズの中に「クッキーカーニバル」という行進ものがある。

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お菓子たちのミスコンの体裁で、ミス・ペパーミント、ミス・ココナッツ、ミス・バナナケーキなどが行進。YouTube上に誰かが勝手にBGMを入れ替えたものが存在するが、そのBGMはダーティダズンブラスバンドによるLi'l Liza Jane。(ニューオリンズのクラシックといえる)

ビジュアルの引用

過去のポップス引用を好んだ大滝詠一に寄せるべく、ところどころに引用を散りばめた。

・過去の大滝アルバム他のタイポグラフィを模したものを看板に。

・大滝氏が立場ごとに分けて使っていた変名も墓碑に。「ホーンテッドマンション」の墓碑のように。

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最後に


「迷った時は墓参りだよ」

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ということで、完成後にご挨拶してきました。

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www.keitaonishi.com


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