気象「台風とは」8/30
「台風とは?」
と言われても別に詳しく答えなくてもよいのですが…。
ま、熱帯低気圧が発達(風速が17.2m/s以上になった)ものです。
熱帯低気圧とは?
熱帯地方で雲がたくさん集まり、クルクル回りながら発達した気団(雲のかたまり)。前線を伴わない低気圧です。
前線って?
前線を境にして寒気と暖気の境をラインで結んだ所。
ちなみに低気圧や高気圧というのは、特に〇〇hPa(ヘクトパスカル)以上以下という基準があるのではなく、まわりより低い(高い)気圧の所のことです。
台風の一生
熱帯地方の海の上。水蒸気たちがいっぱいです。暖かい空気と一緒に水蒸気は上へ上へと上がり雲粒が出来、雲が出来ました。さらに雲粒はみんなと一緒に上へ上へと上がります。まわりの雲も巻き込みながら上空では雲に雲がが集まり始めます。その雲の下層では上へ上へと上がっていった空気を補おうと周りから暖かい水蒸気がさらにどんどん入ってきて、ついには大きな大きな雲の塊の低気圧となり、大きな渦をつくり回転を始めます。
これが熱帯低気圧。
熱帯低気圧の雲たちは徐々に北へ進み始めます。地球が自転しているからです。暖かい海を通る熱帯低気圧には水蒸気たちがどんどん補給されます。あたりでは風も強まってきました。そして、渦の中の風速が17.2m/sを超えた時、台風の誕生です。
下の図は日本気象協会さんより借りてきました。台風を縦にスパッと。
断面図。
う~ん、簡単に説明しようとすると余計に分かりにくいかもしれません。気象庁の説明載せます。
つづき、、
台風は、とにかく反時計回りに渦を巻き、北へ進みます。
風は台風の東側の方が強い。進行方向(北向きの力)と回転方向が合わさるからだそうです。
台風になると風まかせですから、最初は東風の影響で西に流され、日本に近づくと偏西風の影響で東へ進み始めます。
南半球の台風は時計回りに渦を巻き南へ進みます。風の影響は同様です。
台風発達のエネルギー源は26.5℃以上の海水温。日本付近の海水温は30℃近くありますから、最近の台風は昔のように近づいて来ても勢力が衰えず、ますます発達します。
そして、大暴れした台風は北の冷たい空気に触れ始めると回転できなくなって衰えてきます。自ら回る力がなくなり台風に前線がくっついた時、温帯低気圧になります。
台風は前線(暖かい空気と冷たい空気が混じるライン)がくっつくと温帯低気圧と呼ばれます。
なぜなら台風は水蒸気だけをエネルギー源とする渦巻く低気圧で、温帯低気圧というのは北の寒気と南の暖気のぶつかり合いで起こる低気圧のことです。
ですから名前が(性質が)変わっただけで、たくさんある水蒸気や風速に変化はなく、むしろ北の寒気や南の暖気がぶつかる分、強さが増すこともよくあるので要注意です。
地球は赤道上が太陽放射多く暑い、極側は冷たいです。
もし、風が吹いてなければ赤道と極の気温はものすごい差となり、住めなくなってしいます。
それをこの台風や温帯低気圧などが発生して地球上の気温大気を攪拌してくれています。被害があると大変ですが、台風は地球にいる生き物にとって大切な役割を果たしています。
気象予報士の勉強途中の知識で、簡単に説明しようとしたものです。間違っているかもしれません。気象庁や気象協会の者ではございません。
おはようございます。
朝晩が急に冷え込んできました。台風も近づいてくるようですから気をつけてください。こんな時に体調も崩しやすくなりますね。