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気象一般過去問 問8より「ブロッキング高気圧」とは 1/2➁
第58回気象予報士一般試験問8
中高緯度偏西風帯のジェット気流が大きく南北に蛇行・分流し、その状態が概ね一週間以上の長い期間にわたって続くときに見られるブロッキング高気圧について述べた次の文(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の①〜⑤の中から1つ選べ。
(a)ブロッキング高気圧が発生すると、周辺を含めて同じような気圧配置が長期間続き、長雨や高温などの異常天候が起こりやすい。
(b)ブロッキング高気圧が発生するときは、低緯度側に切離低気圧を伴うことがある。
(c)地形の影響により南半球よりも北半球の方がブロッキング高気圧が発生しやすい。
(d)ブロッキング高気圧は東西方向に数100km〜1000km程度の広がりを持つ停滞性の現象である。
![](https://assets.st-note.com/img/1672607235856-kwMM3kyjxG.png)
ブロッキング高気圧は南北の蛇行を起こす。
これが原因で切り離し低気圧や寒冷渦となる。
昨年の冬もブロッキング高気圧形成に伴い北極域上空に存在していた極渦が分裂して、その一部が日本のすぐ近くまで南下し異常気象の原因となったと書いてありました。
(a)
偏西風が蛇行して同じような状態が続くというだけで異常。
正
(b)その通りで、偏西風が低緯度側に蛇行した時、蛇行しすぎて切り離され一人で回り始めた低気圧のような感じ。
正
(c)
地球儀を見ればわかるように北半球の方がより複雑な地形である。
その通りなので
正
(d)問題文のサイズは普通の低気圧並み、ブロッキング高気圧は10000kmもあるなどのサイズで…少なくとも日本よりはデカい。(東京ー福岡が約1000km)
誤
気象庁HPの気象現象より
![](https://assets.st-note.com/img/1672608185796-xatNBG2oM4.png)
気象現象は、煙草の煙のゆらぎに見られるようなミクロな乱流から、 ブロッキング高気圧と言われるマクロな現象まで非常に広範な空間スケー ルにわたっている。天気予報に関係する気象擾乱は、水平規模およそ10km で2~3時間持続する積乱雲(雷雲)、中規模(メソ)現象といわれる大雨 をもたらす積乱雲の集団、台風、中緯度の高・低気圧、ブロッキング高気 圧などである。これらの現象は独立して存在するものではなく、低気圧に 伴う前線に沿ってさらにスケールの小さい雷雲の列が見られるように、相 互に影響しあって実際の気象現象として現れる。
ブロッキング高気圧
中・高緯度の上層のジェット気流が南北に大きく蛇行する場合には、 地上では大規模な高気圧が停滞することがある。 この高気圧をブロッキング高気圧といい、この様な現象をブロッキングという。 これが起こると、同じような気象状態が長期間継続して異常気象をもたらすことが多いため、 ブロッキングは週間予報や長期予報の重要な予測対象である。 ブロッキング高気圧の発生には、チベット高原などの大きな山岳、 大陸や海洋上の加熱が強く影響している。
温帯低気圧
温帯低気圧は中緯度で発生し、西風にのって西から東に移動する。その 水平規模は3~5千km程度であり、発生から消滅までの寿命は数日間である 。温帯低気圧は、地表面における寒気と暖気の境目である前線と、前線に 沿う悪天域を伴っており、日本のような中緯度地域での天気予報の重要な 対象である。温帯低気圧を発達させ維持するエネルギーの源 は、太陽エネルギーによって生じる低緯度と高緯度との気温差である。
台風
熱帯低気圧は低緯度で発生し、その水平規模は数百~千km程度、寿命 は1週間程度である。台風とは、北西太平洋に現われた熱帯低気圧のうち、 最大風速がおよそ毎秒17m(34ノット)以上のものと定義される。
熱帯海洋上では、太陽エネルギーが海面を温め大量の水蒸気を発生 させ、積乱雲が発生しやすい状態になっている。積乱雲の内部では、水蒸 気が凝結して降水となるときに多量の熱エネルギーが放出される。この積 乱雲がまとまりをもった大規模な集団として組織化されることにより、熱 帯低気圧が発生する。このため、熱帯低気圧は、海面水温が26~27°C以 上で、かつ下層の大規模な気流が集まる地域でよく発生する。西太平洋に は海面水温の高い海域が拡がっており、熱帯低気圧の発生頻度が高い。
中規模現象
気象の分野では、水平スケールが20km~2千km程度の現象を中規模現象 と呼んでいる。例えば梅雨前線上の低気圧や積乱雲、台風などである。
梅雨前線や秋の長雨をもたらす秋雨前線は温帯低気圧に伴う前線と は性質が異なる。これらの前線は南の湿った気団と北の乾いた気団の境目 に形成され、気温差はそれほど大きくない。前線の移動も明瞭ではなく停 滞することが多い。この前線上に数百km程度の拡がりをもつ積乱雲の集団 が発生し顕著な降水帯を形成するが、低気圧としてはほとんど発達しない ことがある。この気象現象をさらに細かく見ると、水平規模が数 十kmの複数個の積乱雲群からなっており、短時間に大雨をもたらす原因となる。
さまざまな気象現象より
おはようございます。
朝のうちにやりました。