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雲とは 08/28
雲とはいったい何?
「説明しろー!」と言われてもよくわかりませんね。
雲の定義はあります。
「無数に小さな水滴や氷の結晶の集合体が、地球上の大気中に浮かんで見えているもの」
なんです。
雲の正体は小さな水滴か氷の結晶です。
雲を形成している水滴は、あなたの目の前にある水蒸気が空高く上がり、ある条件で(冷やされて)、集まって、集まって雲粒(くもつぶ)や氷晶(ひょうしょう)になり、雲となります。
ふたつまとめて「雲粒子(くもりゅうし)」と呼ばれています。
雲は雲粒子が無数に集まって作られた集合体です。
その雲粒子、空から落下しているのですが、あまりにも遅いため浮かんでいるように見えます。そして太陽からの可視光線を散乱しているので"見える”のです。
空高~いところにある雲はほとんど氷晶で出来ています。
なぜか?
高~い空は気温が低い。ほぼそれだけです。
空の高さというものは季節によって変わり、夏や赤道上の空は15~6kmくらいあります。空気は暖かいと膨張するので空が高くなるのです。
ということは?
そう、冬や北極の空は10kmくらいと低いのです。
気温は1kmで約6.5℃下がりますから富士山頂も麓より約25℃も低くなります(なので早く雪が降る)。
いや、そんなことは知っていますね。
夏の大きな入道雲。てっぺんは12kmくらいも上空です。それだけで、マイナス80℃。どんなに地上が暑くても、あの空は-40℃です。
そして、その入道雲がもっと大きくなると、それ以上は上空へ行かれない場所が出現します。そこを対流圏界面といい成層圏との境のことです。
そうなると雲はそこから上に行けませんから、横に広がります。それが「かなとこ雲」です。
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ウィキペディアより
雨や雪は入道雲のように集まった雲から降ります。
雲粒や氷晶がたくさん集まると、自分の重さに耐えきれなくなり雨粒となり落ち始め、落ち始めると他の雲粒とぶつかり合いますます大きくなり、ザーザー降りの雨になります。そして背の高い入道雲の中では対流が起こり、雨粒もぶつかり合ってますから、集中豪雨が発生しやすくなります。
普通の入道雲も遠くから見れば雄大できれいですが、その下では大雨かもしれません。
雲の種類
私たちから見える雲は季節や高さ、気温、湿度、風などで様々で変化し、美しく楽しいですが、どんな雲が見えるか?という気象現象として分類されて名前がつけられています。
大きく分けて「下層雲」「中層雲」「上層雲」。
「上層雲」には巻雲、巻積雲、巻層雲。
「中層雲」には高層雲、高積雲、乱層雲。
「下層雲」には層積雲、層雲、積雲、積乱雲。
と、全部で十種類あり、十種雲形として分類されています。
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おおざっぱにいえば、巻雲のように巻がつく名前の雲は高層雲です。
ほとんどが空高く薄く、空の青さが透けるようなきれいな雲です。
空が乾燥して水蒸気の少ない時に見えますから、いわし雲のように秋の季語になっています。
層がつく名前の雲は、輪郭のわかりにくい雲が、空一面をダーっと覆っている雲です。
積のつく名前の雲は大小の違いはありますが、盛り上がったり重なり合っているような、ポコポコっとした雲で影があります。ぶ厚いんです。小さ~いのがいわし雲、大きいのがひつじ雲と呼ばれます。
上空の雲の形で空の状態がわかり、これからどうなる?が予想できる。
予想できるって嬉しくなりますね。
こんな先の見通せない時代ですから。
参考
ベレ出版 荒木健太郎著
雲の中では何が起こっているのか
おはようございます。
今日はすがすがしい朝です。少し寒いくらいでした。
また楽しく雲の続きを書こうと思います。