第2講 プレゼンの基本〜自分自身とアートを語る 13 西村孝俊 2021年5月29日 16:18 ¥100 月刊美術主催のコンクール「美術新人賞デビュー」の説明会では、コンクールの説明とともに「美大で教えない アーティストになるために磨く武器」と題する講義を行っています。ここでは過去に話した内容を抄録しておきます。1 プレゼンとは何か アーティストにとってプレゼンとは、制作観、コンセプト、作品を言葉によって伝えることである。プレゼンの機会は無数にある・語る場面講評会、展覧会場、受賞式・書く場面 DM・プレスリリース・展覧会図録の挨拶文、ステートメント、雑誌への寄稿、奨学金・レジデンス申請書類、ウェブ・SNS、自伝・芸術論2 プレゼンはなぜ必要か? 作品は生産、流通、鑑賞されて完結する。それをとり結ぶのは言葉である。特に海外では自分を言葉で表することは必須とされる。海外で活躍するアーティストが西洋で必要とされるものをそれぞれ指摘・原雅幸 イギリス10年、スコットランド20年在住の画家 「イギリス人は絵についても言葉で考え、言葉で伝えようとする。いつでも説明が求められる」・高木公史 ドイツ30年在住の画家「ドイツではコンセプトを磨いて勝負している。学生どうし、絵描きどうしで切磋琢磨していて、そうでないと勝ち進んでいけない」・杉本博司 アメリカ留学経験のある写真家・世界的現代アーティスト「アメリカのアートシーンで重視されるのは論が立つかどうか。そこそこ活躍している日本人アーティストでも論が立つ人は極めて少なかった」ここで言われている「言葉」「コンセプト」「論」はいずれも同じ。3人とも芸術作品は感情や感覚を引き起こすものではなく、言語化された概念として伝えるものであることを唱えている。 ダウンロード copy ここから先は 1,739字 / 1画像 この記事のみ ¥ 100 期間限定!Amazon Payで支払うと抽選でAmazonギフトカード5,000円分が当たる 購入手続きへ 有料マガジン ¥ 1,100 美術雑誌の編集と美術コンクール運営の経験をもとに、画家・美術家をめざす方が知っておくべき事柄をまとめました。過去にいくつかの美術大学で講義した内容に、書き下ろしの項目を加えています。 講義「アーティストになるための武器」 1,100円 美術大学で講義した内容をもとに、画家・美術家になる方法を解説しています。ステートメント、CV、バイオグラフィーの書き方、ギャラリーの分類な… 期間限定!Amazon Payで支払うと抽選でAmazonギフトカード5,000円分が当たる 購入手続きへ ログイン 2人が高評価 #アート #アーティスト #美術 #画家 #アーティストになるための武器 13 この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか? チップで応援