見出し画像

【美術ブックリスト】『発掘された珠玉の名品少女たち』上薗四郎監修

「発掘された珠玉の名品 少女たちー夢と希望・そのはざまで 星野画廊コレクションより」展(開催中〜9月10日・京都文化博物館、のち福島、新潟、高知、広島、東京を巡回)の図録兼書籍。近代絵画史からこぼれ落ちた名品を紹介し続けてきた星野画廊が手元に残した121点を収録。
ここまでが概要。

ここからが感想。
星野画廊は星野桂三・万美子夫妻による共同経営の京都の画廊で、無名の画家でも多数コレクションし紹介してきたことで知られる。その50周年を記念した『星野画廊50年史』は50年間の展覧会の記録で、記録の確かさと資料の保存状態の良さに感心した。本書も一点一点につけられた解説が簡潔かつ丁寧。こうしたところに星野夫妻の作品への愛情の深さが見てとれる。

青幻舎 B5変 200ページ 2900円

https://amzn.to/3DNVkqv

目次
第1章 明治の少女たち
第2章 四季のうつろいのなかで
第3章 大正の個性派画家たち
第4章 歴史画に見る少女たち
第5章 夢見る少女たち
第6章 慈しむ母として
第7章 モダンガールズ
第8章 日仏画家の競艶

いいなと思ったら応援しよう!