第17最終講 待っていても始まらない
人生はよく旅に喩えられる。おそらくアーティストになるまでの旅は地図のない旅だ。ゴールがどの方向にあるか、どれだけ歩けばいいのか、そもそも何がゴールなのかも分からない旅。
そんな旅で味方になってくれるのは道々で出会う人たち。自分の来た道と行く先を伝えるとこのあとどう行けばを教えてくれる。質問し相手の言葉を聞くことで次の道が見えてくる。
人々を味方にする武器が言葉である。
旅をするとそれまで気に留めなかった周りの人たちが別の様相で見えてくる。意識が変わる、或いは変えることで新たな地平が開けるものだ。
16の講義と3つの番外編で語った武器とは「人」「言葉」「意識改革」であった。
1 人と言葉と意識改革
第1講「プロの画家になる秘訣」でアーティストの必要条件として「運」を挙げた。運とは人との出会いである。第2講「プレゼンの基本」では共感を得るための言葉の役割を学んだ。
言葉の具体的な磨き方は第3講〜第6講にまとめた。「ステートメント」は自分の思い、「CVとバイオグラフィー」は自分の客観的な説明、「ポートフォリオ」は実績、「名刺」は自分の存在そのものを増大して見せる方法であった。
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