【暇な大学生の学び】15 何者
少しばかり太った気がする。
運動しないとこのまま大きくなっていくのは分かっていくが、やはり億劫だ。
ただ、運動しておかないと次に運動するときに余計しんどい思いをすることになる。そうなると負のスパイラルだ。今後の自分がしんどい思いをしないために走らないと。
そう思いながら、今日も家から出なかった。
いや、筋トレはしたから。腕立てとスクワットを30回づつくらいしたから。
体幹トレーニングも今からやるから。うん。多分。ワンチャン。
このままじゃいけないんだよなあ。
これまでの自分はダメな自分になることが許せなかった。
「何者かになりたい」と強く願い、ストイックに日々を過ごしていた。
「何者かになりたい」という思いは今もある。
先輩から教えてもらった漫画「左利きのエレン」の主人公朝倉光一がどこか自分と重なって、おかしく、そして悲しく見えた。
「何かにならなきゃ、退屈で生きていけないよ」
顔をぐしゃぐしゃにしながら光一が言ったあの言葉。すごくわかる。ハグしたい。
自分は何かができると思い続けていたし、何者かになれるとも考えていた。
何者かになりたい。
自己肯定感は低いくせに野心はある。人間って難しい。
ただ、ふと思った。
「何者ってなんだ?」
自分の中では「有名人」という文脈で使っていた。
テレビに出る人だけじゃなくて、日本という国をしっかりと支えたりする人も含めた有名人。
社会にとっての有名人。社会に大きな影響を与えたいと思っていた。
光一もきっとこの文脈で使っている。
ただ、社会全体じゃなくてもいい気がしてきた。
目の前のその人にとっての「何者」でいるのもいいなと思うようになった。
社会じゃなくてもいいけど、誰かにとっての何者かになりたい。
左利きのエレン面白いよ。
U-NEXT でドラマ版も見れるよ。ちょっとネタバレされちゃったけど。
体幹しよ。