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私のギターコレクション遍歴-④ / infinite


ギターのマイブームの変遷

私は幼いころから収集癖があった。
今やG.A.S.(以下、説明参照)となった私にとって、ギターは価格的にもスペース的にも同時に何本も所有できるものではないため、買ったり売ったりを繰り返しているわけだが、その時その時のマイブームがあり、シングルコイルばかりとかハムバッカーのギターばかりというときもあるし、一時的にあるブランドのギターが集まる時もある。

そんなわけで、主だった私のギターブランドのマイブーム史を振り返ってみたい。今回は第4弾です。今回は、少々長い文章です(汗)。

infinite / ①創意工夫の塊

最初聞き慣れないギターだと思っているうちに、何本も買っては売りしているのがinfiniteのギターだ(苦笑)。多分、それはいつも新しいアイデアをギターに込めてくるので、つい試したくなってしまうからだ。

小菊ロジックという日本伝統の技術などをギターに取り入れ、弦振動を効率よく伝えるinfiniteのギター。そのあたりを以下の写真でいくつか紹介してみたい。
実は、同じ解説を海外のGASにしたところ、大反響で、それがきっかけでFender Custom Shopにいる人ともつながりが出来てしまったというエピソードもあるのです。

小菊ロジックの施された部分。
ネックはフロントPUの下をくぐり、本体奥部まで接合されている。  
ネックと指板もただ張り合わされているのではなく、
切込みで組み合わせることで設置面積を多くし、弦振動を効率良く伝えるようにしている。
指板の下側でも切り込みの様子がうかがえる


初期?のinfiniteには、こんなのもあった。かなりレアだが既に手放しています。



infinite / ②レリック加工が上手


また、レリック加工も非常に得意なブランドで、レリックに興味のある人には特におすすめのブランドだ(下写真参考)。
私はXoticより、infiniteのレリックの方が自然で良いと思う。

infiniteお得意のレリック加工の数々

infinite / ③使用木材がすごいのが多い


infiniteのもう一つの魅力、それが使用材の豊富さだ。Sugiのギターは他を圧倒するが、infiniteはそれよりも安価でスゴイ材をカッコよく使用している点がうまいなぁと思う(以下写真参照)。

ピックアップはBare Knucleが搭載されていることが多いが、弦振動を効率良く伝えるボディやネックのおかげで、たまに元気のあるBare Knucleがうるさく感じる時があり、その際に私の機材整理の対象になることがあるのだ。これは、私個人の感想だが、弱点かと思われる点だ。

4Aクラスのこのメイプルの凄さ!
こちらは4Aの指板側。

ローストメープルのヘッド
こちらはローストされたメイプルネック


歴代のinfiniteコレクションから


実はこのnoteを書いている今、私は1本もinfiniteは所有していない
実は狙っている中古が今も1本あるのだが、資金難で買えず仕舞い。でもまあ、infiniteは最近流通量が増えているので、またチャンスはあると思っている。

まず、infiniteには、小ぶりなTradシリーズと、FenderサイズのネックのFullsizeシリーズがある。上記のように小菊ロジックなどで弦振動が良いため、小ぶりでもフルサイズのサウンドに遜色はない。
下記は最初に購入したtrad STとFullsize trad Tだが、比較すると左のtrad STが少し小さいのが、お分かりになるだろうか?たまにメルカリやヤフオクで、小ぶりな方の寸法を聞かれるのだが、公式の数字がウェブにも掲載されておらず、回答に困ることがある。楽器店のスペックにもなぜか記載されていないし・・・。

trad ST(左)とFullsize trad T。左が小ぶりな方。


最初に購入したFullsize trad T(レリック加工付き)


中古で関西に楽器屋さんから購入した。ボディ左下のレリックや、ウェザーチェックという塗装面の細かい筋など、とても魅力的なギターだった。なりもたいへん良いギターだった。

Fullsizeのtrad T

小ぶりなサイズのtrad ST


ボデイのグリーンとローストされたメープルネックがとても美しいギターだった。
実はこのギター、メルカリで売ったら、『弦のブレが強くて我慢できません。返したい』といわれ、「わかってないな」と思いつつ返品を受けた。到着後、開封して改めて検品しつつ弾いていたら、「やはり良いギターだし、手元に置いておこう!」と思った矢先に、メルカリで購入成立!
その購入者の方からは『これまでのギターで最高です!大事にします!』というメッセージを頂戴した。ふつうはこちらが正しいのだが、神経質な人は正しい弦振動も不良と思うんですね。

とても美しかったtrad ST


木材美の極致だったFullsize trad ST


こちら、上記に掲載した4Aの素晴らしい木目のネックを搭載したFullsize trad ST。素晴らしいギターだったが、Bare Knucleのサウンドが急に耳に痛く感じるようになり、手放した。私はオリジナリティは大切にしてるので、改造は考えられず、次のオーナーにお譲りしました。

4Aメープル搭載の無敵ST!


Goldパーツと黒々としたRoasted Mapleネックの組み合わせに魅了されたFullsize trad ST


こちらはショーモデルとして出品予定だったもの。その上、infiniteお得意のレリック加工も施され、素晴らしいギターだった。上記の4AメープルのST同様の理由でこちらも機材整理。売却した店舗でガラスケースに入っていたようだが、すぐに次のオーナーが決まったようだ。未熟な私にはできない、このギターの能力をフルに引き出しておられるに違いない。

Goldパーツの施されたゴージャスなFullsize trad ST


現行モデルにはない魅力の詰まったtrad T


こちらはinfiniteでも初期のものと推察されるtrad T。下記掲載写真のようにネックとボディがデチャッタブルではない今では見ないタイプで、搭載PUもSuhrのPUが積まれ、テレキャスタイプでありながらトレモロ付きという、私好みの仕様だった。

Suhr PU搭載のtrad T。トレモロ付き。
デタッチャブルではない、小菊ロジックと思われる


以上、infiniteの魅力を私なりに解説してみました。
多分、またinfiniteのギターは、そのうち入手することがあるような気が・・・。

今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!

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