23世紀型お笑い系百姓にようこそ!
いったい23世紀型って何?しかもお笑い系百姓、、何言ってるの?と思われても仕方ありません。でも自然と共生して来た民族は、先の子孫のことを考えて行動しています。特にネイティブアメリカンの人達は、大事なことを決める時は、7世代先のことを考える。つまり200年後先です。実は、人間って明日のことは、考えられなくても200年後のことは、考えられる。 でも難しい顔してそんな事話しても誰も聞いてくれません。そこで笑顔で楽しく伝えることが出来たらと思い「23世紀型お笑い系百姓」を目指しています。そんな林さんちでは、20年以上前からメルマガをお客様に発行して来ましたがせっかくならより多くの人に思いを伝えたいと考えてnoteに挑戦します。まずは、今週号からどうぞ!
林さんちのあぐらぐち物語 2021年 如月2号
巻頭言
2月は、28日までしかないのに林さんちは、週休二日制にしているのであっと言う間に過ぎて行きます。でもひし餅、あられ、お味噌と加工もあって農閑期とは、言えない月になっています。そして2月は、米作りの最後の準備をする大事な月なので大事に過ごしたいと思います。
ひな祭りに向けて林さんちのひし餅をどうぞ!
https://www.hayashisanchi.co.jp/shop/omochi/hishimochi/?maga20210210
1.今週の林さんち・・・作付計画の最終段階に突入
2月になると地主さんに農作業申込書を郵送します。その数は、約160通です。林さんちの田んぼは、小さいので地主さんの人数も多くなります。そのうち120名が全面請負、40名が部分請負です。全面請負は、林さんちが地代を支払って田んぼを借りて全ての管理を任されることを意味します。部分請負は、地主さんが苗販売、田植え、稲刈り乾燥と一部作業だけを林さんちが請け負うことを意味します。だからお金の流れは、まったく真逆になります。でも多くの全面請負の地主さんもかつては、部分請負の兼業農家さんでした。だから昔に比べて部分請負の地主さんの人数は、激減しています。それは、やはり高齢化によって兼業農家を続けられないという事情がありました。
そして地主さんから返信封筒で続々と申し込みがあります。でも実は、作付計画は、昨年の稲刈りが終了した時点で概ね決めています。と言うのも稲刈り直後から土作りに向けて品種別、商品別に土作り資材が違うので翌年の作付計画を決めないと間に合いません。さらに大豆は、連作出来ないので次の栽培予定の田んぼを決めておかねばなりません。この時点の作付計画は、バージョン0と呼んでいます。そして令和3年度がコロナの影響で業務用米低迷と分かって大きく作付計画を何度か変更を余儀なくされてバージョン2へ。そして今回の申し込みで作付けを確定して行きます。ところが地主さんが亡くなったり急な売買があったりでイレギュラーな変更や作付け中止があります。最近は、地主さんの高齢化でこのケースが多発していて大変です。だから返信用の封筒をドキドキしながら開いています。
2月中には、概ね返信があってそこでようやく作付計画が決まります。そして次は、種まきの計画、ハウスへの苗の搬入計画と決めて行きます。あとは、どんどん春作業を進めて行くのですが世の中そんなに甘くない。必ず春先に向けていろいろなことが起きます。最近は、地主さんの高齢化による死去が多くて作付中止もあります。逆に急に作付を申し込まれる御子息もおられます。そんなイレギュラーなことにもめげずに対応して行きます。林さんちは、地域農業の最後の砦というか駆け込み寺のような存在なので出来得る限りは、田んぼを請け負うようにしています。そんな波乱万丈な林さんちの米作りが始まります。
2、溝切り機をファンの方から譲って頂きました
昨年、自然栽培「林さんちの宇宙米」の除草のために編み出した新技「ミゾキーリ」に使ったのが「溝切り機」。これをYoutubeファンの方から安く譲って頂きました。本来これは、田んぼに溝を切って速やかに水を排水するために使う機械です。湿田地帯では、溝を切ってやらないとなかなか水が排水されず稲刈りの時に機械が埋まってしまい大変なことになります。そこで田んぼの中に何本か溝を切って排水を促す作業が必須となっています。でも林さんちの地域は、乾田地帯で溝切りという習慣がありません。用水からの水を切ってしまえば自然に排水されてしまいます。だから私も溝切り機を実際に見たことは、ありませんでした。しかし昨年JAにあった実演機を借りて来て軟らかい田んぼで溝切りをしてみました。
構造は、鉄輪に水かきが付いた前輪と後輪の代わりに溝切りのためのステンレス製三角錐が付いています。ちなみにJAの実演機は、ハンドルが切れないタイプです。その様子を見てふと「これって除草に使えるのでは?」と思いました。自然栽培米の除草のために田植え機に装備した竹ぼうきで田面を掃いています。でも一番除草効果があるのがタイヤ跡です。深くえぐられたタイヤ跡には、草が生えません。と言うことは、溝切り機で深く溝を切ってやれば草が生えないのでは?と考えたのです。そこでさっそくやってみましたが初めて乗る溝切り機の操作に四苦八苦。しかもハンドルは、効かないのでターンで持ち上げて向きを変えるのが大変。
通常は、何mかおきに溝を切るのですが除草目的なのでタイヤ跡以外の稲の間を全て通ることになります。それこそ気が遠くなる回数を往復する必要があります。さらに気が遠くなる回数を持ち上げてのターンを繰り返しました。私もかなり頑張りましたがもう腰が痛くて11枚中7枚で断念。残りは、社員さんにお願いしました。そんな七転八倒の動画を観たファンから使っていない同型の溝切り機があるのでどうですか?と連絡がありました。実は、溝切り機の使い方としては、想定外のハードな作業なので借り物のJAの溝切り機を壊すのも忍びないと考えていました。でも新品買うと16~20万円します。中古で安いモノがあれば買おうかなと考えていたところだったので二つ返事でお願いしました。先日、その溝切り機が届きましたが軽トラ後部に積載するハンガー付き。今年は、これで思いっ切りミゾキーリ頑張りたいと思います。
最近の「林さんちのゆかいな米作り」チャンネル
作付け計画を急遽変更中・カキモチオーロラが綺麗・2021
https://youtu.be/5Px0Ao8IPUM
今のうちに除雪の仕上げ中・カキモチ作りも終盤戦です・2021
https://youtu.be/MSuhPOTU8lk
自然栽培米9年目に突入・苗床用のボカシ作り・2021
https://youtu.be/cYJhQs5Bmck
意外に難しいひし餅作り・農家アンテナショップ「風土金澤」に納品・2021
https://youtu.be/H5m8uP6fZxY
石川県またもや暴風雪・カキモチをドローン撮影・2021
https://youtu.be/kjsqX_YbNaU
外注であられ作り・大雪にならず助かりました・2021
https://youtu.be/vY-CKJD2xv4
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