ミッドポイントって何じゃらほい3
ミッドポイントとは何か、計算の仕方について→ミッドポイントって何じゃらほい1
ミッドポイントでどんなことが分かるのかについて→ミッドポイントって何じゃらほい2
上記2つの投稿でミッドポイントについてお話してきました。
そこで気になってくるのがミッドポイントの出し方、探し方です。「何じゃらほい1」でお話したやり方で手計算でも算出することもできますが、10天体にアセンダント、MC、ドラゴンヘッドを加えた13天体・感受点のミッドポイントを全部計算しようと思うと78回(=13×12÷2)件の計算をしなければならず…正直辛いです…よね…
しかし、全てのミッドポイントを無料で出してくれるサイトがあります。それはastro.com、アストロドットコム!
URLはこちら→https://www.astro.com/horoscope/ja
アクセスするとこんな感じのHPが出てきます。
占星術をたしなまれる方には言うまでもなく有名なサイトですが、一応ここではアストロドットコムを初めてご覧になる方向けに説明しますね。
ミッドポイント表の出し方
上の図で、赤枠で囲ってある「出生図による、さらなるチャート選択」というところをクリックしてください。
↑こんなページに移ります。
とりあえずパッとミッドポイントだけ出したい方は「ゲストユーザーさんへ」の「ここをクリックしてデータ入力ページに~」をクリックしていただければよいかと。
しかしアストロ・ドットコムでは100件まで無料でデータを登録可能、さまざまなやり方でホロスコープを見ることができるので(アストロトラベルとかも非常に面白いです)、ユーザー登録するのもよろしいかと思います。
とりあえず「ゲストユーザーの方へ」の方をクリックすると下のような感じで出生データの入力ページが出てきます。↓
出生データとして「てすと」さんのデータを入れてみました。↓
出生地をローマ字で入れると、こんな感じ↑で候補地をいくつか出してサジェストしてくれます。親切ですね!
※全てのミッドポイントを出すには出生時間が必要
1日のうちに13度ぐらい移動する月や、4分に1度動いていくアセンダントとMCなどの感受点も、ミッドポイントを見るときにはかなり重要になってくるのですが、これらのミッドポイントを出すには出生時間が必要なのです。「出生時間が分からないけどどうしても出したい!」という場合は、とりあえず時間のところに「12時00分」と入力してください。
ただし、出生時間不明で出したデータは、月、アセンダント(AC)、MCの位置、及び関わるミッドポイントは見ないようにしてくださいね。これらの絡むミッドポイントは生まれた時間によって全く違ってくるからです。月、アセンダント(AC)、MCの位置を割り出すには、正確な出生時間データが必要なのです。
また、1日1度くらい移動する太陽(☉)、水星(☿)、金星(♀)の位置、及び関わるミッドポイントも精度がすごく高いわけではないことを心に留めておいてください。
上の画面だと赤い枠で隠れちゃってますが、青の「続ける」というボタンをクリックすると、下のような感じの画面になります。↓
「チャート表現様式」というところの「標準のチャート様式」の右にある▼(プルダウン)をクリックしてください。すると、
↑こんな感じで選択肢がいっぱい出てきます。すごいですね!その中から「Evertin Style(w.midpoints)」を選んでクリック。すると、
画面が変わります。↑赤枠で囲ってある「PDF データ表をもっと見る」をクリックしてください。そしたら
こんな感じでPDFが出てきます。すばらしい。下の方に、
12サイン順に並んだミッドポイント(Midpoints in zodiacal order)が出てきます。
天体がヒットしているミッドポイントを探してみる
この表で天体にヒットするミッドポイントを探すこともできます。例えば上のデータだと、見にくいけど一番左の列の上から6番目に天王星(♅)があります。牡羊座28°51’の位置ですね。
この天王星と有効なミッドポイントを探すには、牡羊座28°51’とコンジャンクション、スクエア、オポジションを形成するミッドポイントを探していけばいいわけですね。
オーブを2度とすると、牡羊座28°51’からプラスマイナス2度分の範囲は牡羊座26°51’~牡牛座00°51。他にも、スクエアとなる蟹座26°51’~獅子座00°51、天秤座26°51’~蠍座00°51、山羊座26°51’~水瓶座00°51あたりがミッドポイントとして有効。
探すと山羊座最終度数付近にいくつかミッドポイントがあるのを確認できます。
赤線が天王星(♅)、灰色の線が山羊座最終度数付近にあるミッドポイントです。
もっとものすごく簡単に探す方法
でも、もっと手軽に探すやり方があります。それは2枚目の
Midpoints in 90 degree order(90度ソート表)を使うやり方です!
このMidpoints in 90 degree order(90度ソート表)はサインを3区分(活動、不動、柔軟)に分け、
活動宮(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)⇒度数順に並べる
不動宮(牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座)⇒一律30を足し、度数順に並べる
柔軟宮(双子座、乙女座、射手座、魚座)⇒一律60を足し、度数順に並べる
というふうに、同じ区分のサインを、とにかく全部一緒くたに度数順に並べるという処理をしてくれている表です。
(手書きだと間違いが多すぎるからもう鉛筆で書くことにした)
赤=活動宮、青=不動宮、黄緑=柔軟宮。それぞれ活動宮はそのままの度数で一緒くたに、不動宮は30足して一緒くたに、柔軟宮は60足して一緒くたにすると
↑こんなふうに並ぶイメージのはずだ。
「区分が同じサインはハードアスペクトを形成する」という特徴を利用した並べ方ですね。この並べ方だと、度数が近い天体・感受点とミッドポイント=何らかのハードアスペクトを形成している、ということになります。
そのため天体・感受点とミッドポイントがハードアスペクト(コンジャンクション、スクエア、オポジション)を形成している有効なミッドポイントをすぐに探せるようになるというわけです。
↑さきほどのPDFだとこんな感じで
活動宮サインのミッドポイント及び天体・感受点は 0°00’~29°59’(赤枠)の範囲に、
不動宮サインは 30°00’~59°59’(青枠)の範囲に、
柔軟宮サインは 60°00’~89°59’(黄緑枠)の範囲に全て並べられています。
なので、これで先ほどの天王星のミッドポイントを探すとむちゃくちゃ簡単です。
↑こんなふうに、天体や感受点の度数からプラスマイナス2度までにあるミッドポイントを探していけば良いのです。これだと一目で分かりますね!
一応図でも。さっきの、天王星と天王星がヒットしているミッドポイント。12サイン順に並んでるときはこんな感じ。↓
それが、90度ソート表だとこんな感じに並んでいるイメージですね。↓
牡羊座だろうが山羊座だろうが、同じ活動宮同士、とにかく度数順に並んでいる、ということ。
一応上の図では分かりやすいように括弧でサインを示していますが、90度ソート表にはサイン表示はありません。なので、コンジャンクションかスクエアかオポジションかは分かりませんが、とにかくハードアスペクトを形成していることが判別できるということですね。
ということで、ミッドポイント表の出し方、探し方でした!
ミッドポイントは若干マニアックな技法ではありますし、ホロスコープを解釈する上でまずサイン、ハウス、アスペクトをしっかり読んでいくのはとても大事です。でも、ミッドポイントはホロスコープの解釈に深い陰影や立体感をもたらしてくれます。
興味のある方は、ぜひ表を出して、探してみてくださいな。
ミッドポイントをもっと知りたい方向けのミニレクチャー付きセッションも提供しておりますのでこちらもぜひ。
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