星が表す自己の内面_内なる役割1

占星術=自己像を捉えなおすためのフレームワーク

占星術は古来から長きにわたり人々が活用してきた結果、シンボルがとてもよく体系化されています。なので、いろいろなことにこのシンボル体系を当てはめてみることができます(例えばビジネスに必要な要素に当てはめるとこんな感じ)。

このシンボル体系は、自分のことを省みてより深く知るのにもとても便利です。例えば西洋占星術では、10の天体を使ってその人の性質や人生の可能性を知ることができます。

西洋占星術に登場する10の天体に、それぞれ人の内側に存在する側面を割り振ってみましょう。こんな感じ。

月:内なる子ども
  -ありのままに感じる、欲する、根源的欲求
水星:内なるスポークスパーソン
  -情報のインプットとアウトプット、学ぶ、考える、表現する
金星:内なるプリンス/プリンセス
  -交流する、外交する、魅了する、楽しむ、選ぶ
火星:内なる戦士
  -行動する、攻撃する、防御する、サバイブする
木星:内なる保護者・支援者
  -保護する、肯定する、広げる、拡大する、支援する
土星:内なる師・管理者
  -管理する、維持する、減らす、形作る、導く
天王星:内なる変革者
  -変革する、変化を起こす、枠からはみ出る
海王星:内なる芸術家
  -夢見る、理想を描く、目に見えない世界とつながる、境界線を溶かす
冥王星:内なる未知
  -己を超える、全て壊して一から再生する

こんな感じで各天体の持つ象意を人の持つ内なる側面として割り振ることができます。

仕事のときは太陽=内なる代表者が前面に出ていたり、内なるスポークスパーソン(=水星)がフルスロットルで働いていたり、内なる戦士(=火星)がばりばり行動していたり。

あるいは内なるスポークスパーソンと内なる戦士がチームになって発揮されていたり、ということもあるかもしれません。

また、プライベートでは内なる子ども(=月)が前面に出て無邪気に遊んだり、内なるプリンス/プリンセス(=金星)が人との交流を楽しんだり…みたいな感じで、西洋占星術の考え方を使うと「人は少なくとも10の側面を持ち、シチュエーションによってどの面が強く出るかが変わる」と考えられます。

面白いのが、その人の側面がどんなふうか、というのが出生ホロスコープの星配置(←その方の出生日時、時間、出生地から作成することができます)にきれいにシンクロしているということ。

それぞれの側面がどんな性質を持っているか。例えば、あなたの内なるプリンス/プリンセスはとても社交的か、それとも狭く深い交友関係を好むか、というそれぞれの側面の性質。また、そもそもどの側面を発揮しやすく発揮しにくいか、ということも伺い知ることができます。自分の内面を別の視点から眺めることができるということです。

西洋占星術を「吉兆を占うもの」として考えるのではなく、「自己像を捉えなおすためのフレームワーク」として使用すると、自己の再確認、そしてそれを踏まえ今後どう行動していくか、がとても分かりやすくなると思います。

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