今だからこそ、高校の教科書が面白い!
高校の教科書って、こんなに面白かっただろうか?
学生の頃は、教科書=勉強だったけれど、年齢を重ねた今になって読んでみると、どのテーマも内容も、興味深くて本当に面白いことに気が付いたんです。
おとといから、娘の部屋の片づけをしているのですが、(春から大学生になり、都内に引っ越しをした為)、次女の高校3年間分の教科書の他にも、実は長女が使用していた高校の時の教科書もほとんど残っているのです。
とにかくすごい数の教科書!!
「美術の教科書はとっておこう」
「地図で読む現代社会?へえ、こんなことまで書いてあるんだ!」
「池上彰監修の現代社会!うわ~分かりやすい!」
こんなふうに、1冊ずつパラパラめくっては「とっておこう!」と捨てない私は、片付けるのに、それはそれは時間が掛かります。
断捨離には向いていない片付け方ですよね。
そうこうしているうちに、「現代文B」という教科書が出てきたので、パラパラ~とめくってたら、最後のページに衝撃の写真が載っていたんです。
「これは、、、。もしかして戦争の写真?」
「高校生の教科書に、こんなにハッキリと、、、」
上で紹介させて頂いている写真が、現代文Bの教科書の最後のページ(表紙の裏側)に載っていたものです。本当の戦争の写真ではありません。
より鮮明に見ることが出来るように、web上のサイトから紹介します。
あるアーティストが、イラク戦争のイメージをつなぎ合わせてハリウッドでエキストラを使って撮影したものだそうです。
なんだ、やらせか、と言ってしまえばそれまでですが、この作品はある国際フォトジャーナリズム際に展示されていたものです。戦場の悲惨さを伝えようとして、イメージから作られたアーティストの作品です。
これは、フリーのフォト・ジャーナリストである長倉洋海さんの「私のフォト・ジャーナリズム」という本の中からの文章を紹介するための参考写真として紹介されていたものでした。
長倉洋海さん、私は知らなかったのですが、とても有名な人でした。
きっと、ジャーナリストの世界では知られている人物なのでしょう。
「マスード 愛しの大地アフガン」で、第十二回土門拳賞を受賞しています。
現代文Bの教科書では、「写真の持つ力」という題名で、憧れて入ったはずのジャーナリズムの世界への疑問や葛藤など、様々な想いが綴られていました。
もし、自分が今高校生だったなら、ここまで共感したり感動することは、きっとなかっただろうなぁ、、、と、思うんです。
年齢を重ねた今だからこそ分かる、興味がある、奥深い内容なのです。
私がイランに住んでいたことも影響しているのですが、実はnoteを始めてから私の世界観が大きく広がっていることを実感しています。
フォローしているフリーのフォトジャーナリストの方がいろいろと悩んでいる記事を読んだとき、思い立って長倉洋海さんのことをコメントに書いたんです!
でも、いや、ちょっと待って、、。
まず、そもそも長倉さんのことは知っているのではないか?
今までたくさんの本も読んでいて、なおかつ現地で取材して、いろいろな葛藤があるなか、思うように自分の文章や写真が世間には伝わっていないのではないか、という想いを持っている彼に、果たして長倉さんのことをコメントに書いたのは、良かったのだろうか?
いろいろ考えて、ジャーナリストの世界を知らない私が書くコメントではない気がして、削除してしまいました。
ただ、いつも考えていたことが長倉さんの文章に書き綴られていて、とても共感したので、こちらに掲載させて頂きます。
読めば読むほど、「もっと読みたい!」と思った私は、昨日ネットで中古本の「私の、フォトジャーナリズム」を早速注文してしまいました!
目次にはイラン革命のことも載っていて、今から本が届くのがとっても楽しみです!😊
さて、この現代文Bについての素朴な疑問なのですが、なぜB?
だとすれば、Aもあるのでしょうか?
何が違うの?
昨日は、この教科書を読みまくっていた私。
長倉洋海さんの他にも、興味ある内容のものがたくさん載っているんです!
例えば、
「バグダットの靴磨き」(戦争と文学4 9・11変容する戦争より) 米原万里
「タオル」(小学五年生より)
重松清 など
しかし!!
こんな感じでは、一向に娘の部屋は片付かない、、、。
とりあえず、教科書は残しておこう、、、。😅
※ちなみに、次女からは「美術」「地理」「理科系」の教科書は捨てないで!と言われています。、、、が、他の教科書も捨てられません、、、。
最後まで読んで頂き、どうもありがとうございます!
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