見出し画像

彼女と結婚出来たら、泣いてしまうだろうと思う

私には交際して5年以上になるパートナーがいる。
パートナーは3歳年上の女性で、いわゆる彼女だ。

同性同士のカップルは、2025年1月8日現在、日本では結婚できない。
パートナーシップ宣誓制度や養子縁組など、結婚の代わりとなる制度もあるが、私たちはどの選択もとっていない。
その理由はまたいつか。

世間的にはただの恋人同士である私たちは、2022年の12月にフォトウェディングを撮影した。

撮影してから2年弱が経過したが、今思い返してもあの時撮影しておいて良かったと心から思う。

少し月日は経ってしまったが、全ての結婚したい同性カップルへ、ひとつの選択肢としてフォトウェディングをおすすめしたくなったのでここに記録する。

なぜフォトウェディングを撮ることにしたのか

私たちがフォトウェディングを撮影することに決めたのは2022年、付き合って3年目のこと。
お互いに生涯を共にするならこの人しかいないと思っていたし、この先もその思いは変わらないであろうという感覚があったが、私たちは結婚の代わりの何かではなく、結婚がしたかった。
婚姻関係という法的効力が得られないのであれば、結婚の代わりの何かは今の私たちにはあまり必要ないと思っているからというのが大きい。

ただ、結婚出来ないとはいえ何か2人の証を作っておきたかった。
結婚していないけど、結婚した夫婦と同じ決意で関係を築いていきたかった。
そこで、フォトウェディングという案が出てきた。
フォトウェディングは「フォト婚」とも呼ばれているらしく、結婚式を挙げないカップルにも選ばれる選択肢のひとつだ。
私たちは両親や親戚にもカミングアウトしていたため、ドレス姿を見せられることも良いポイントだった。

私はそのとき26歳、彼女は29歳で、 30を過ぎてしまうとタイミングがなくなってしまいそうだったため、2人とも20代のうちに撮っておくことを決めた。

不安だったスタジオ選び

フォトウェディングをやろうとなったものの、実際同性同士のカップルを受けてくれるのか?費用感は異性カップルの場合と異なるのか?など分からないことも多かった。
せっかく人生の節目としてフォトウェディングを残すのに、嫌な思い出にしたくない気持ちもあり、少し慎重にスタジオは選ぼうと思っていた。

いくつかスタジオの候補はあったが、Instagramで一目惚れしていた「fly to the sky」さんへ問い合わせてみることに。
すると二つ返事で「同性同士でも対応可能です」とのこと。

費用もドレス2着分となるためタキシード1着、ドレス1着と比べると費用は嵩むが、それ以外は大きく変わらないようだった。

早速打ち合わせをさせて頂くことになり、少し緊張しながら2人でスタジオへ伺ったことをよく覚えている。
当時、こちらでは同性同士のカップルの事例はまだないとのことだったが、職種柄女性スタッフも多く、皆さん柔らかい雰囲気で迎えていただけたため、安心感をすぐに持つことができた。

費用感も明瞭であったし、何より素敵な写真ばかりで理想的だっため、慎重に選ぼうと思っていたものの他へは問い合わせず、即決。
8月に問い合わせ、9月に打ち合わせて、12月に撮影を行うことが決まった。

【ftsシンプルプラン】和装1着ずつ&ドレス1着ずつ&ファーストスタジオ&アンティークスタジオ&レタッチデータ20枚
¥299,000(税込) 

土日祝の場合、UP料金: ¥22,000(税込)

和装→アンティークスタジオ撮影
ドレス→ファーストスタジオ撮影

〈期間限定キャンペーン〉全データ250枚、USBにてプレゼント

【利用したプラン(2年前のため、価格は参考程度に)】

とにかく楽しかった撮影

2人でジムに通ったり、一緒に撮りたい小物を考えたりしながら撮影までの3ヶ月を過ごし、いよいよ当日。

~ 実際に用意した小物 ~
・ケーキ
・ほぼ等身大の飼い猫クッション
・ペアリング(もともと持っていたもの)
・ネイルチップ

こちらのケーキはcafé oliveさんへお願いしたもの
Lots of love today and beyond.
たくさんの愛を、今日も、これからも。
愛する飼い猫じゃこはクッションにして連れてきた
これはあくまでペアリング
結婚指輪はまだ購入していない



打ち合わせの日と同様に、歓迎ムードでスタッフさんが出迎えてくれ、2人で並んでお姫様気分でヘアメイクをしていただく。
ドレスやアクセサリーも当日セレクトしたが、当日のフィーリングで選べたのが逆に良かった。

撮影は和装から始まり、途中でドレスに着替えて更に撮影、その後、別のスタジオへ向かいまた撮影というスケジュール。
2人とも写真を撮られ慣れていないため、ぎこちないスタートとなったものの、カメラマンさんは的確にポーズの指示をしてくださり、スタッフさんは総出で「可愛い〜!」「いまのショット素敵…!」などとたっくさん褒めてくださるのでとにかく楽しみながら撮影ができた。

↓撮影風景


お世辞でも褒めてもらえるのは嬉しく、癖になりそうだった。(現に定期的に記念写真をお願いしたいねと2人で今でも話すほど…)

スタジオ選びに間違いはなかった

何より記憶に残っているのは、撮影の終盤、カメラマンさんが「これは2人の結婚式だから」と、特別にフォトアルバムをプレゼントしたいと申し出てくださったこと。

フォトウェディングは言ってしまえば自己満で、おままごとだと思われても仕方がないと思っていたが、カメラマンさんが特別な機会であることを言葉にしてくれて本当に胸が熱くなった。
あの時お祝いしてくださったスタッフの皆さんに心から感謝している。
少なからず不安だった私たちに最後まで素敵な思い出として一緒にフォトウェディングを創ってくださり、本当にありがとうございました。

結論、フォトウェディングは超おすすめ

私たちはまだ結婚ができない。
法的効力が無い分、同性カップルは別れやすいとも言われている。
そんな私たちの大切な記録、記憶、そして礎としてフォトウェディングが存在してくれている。
時折思い返しては、あの時の「この人と生きていく」という決意を胸に留め直す作業をする。
今後も大切な2人の記憶として残り続けることもまた嬉しい。

まだまだ限られた選択肢のなかで生きていく必要のある関係ではあるが、是非フォトウェディングという選択肢も多くの同性カップルへおすすめしたいなと思っている。

そして、世の中の皆さんへも、私たちはごく普通に生活をし、ごく普通の幸せを紡いでいることを改めて感じていただけたら嬉しい。

私は本当に彼女と結婚ができた日、泣いてしまうだろうと思う。その日が来ることを心から願い、今日もフォトウェディングの大切な記憶を思い返す。


Special Thanks!

最後に、お世話になったフォトスタジオさんのリンクを共有しておきます。
気になった方は是非、お問合せくださいね。
(後悔はさせません!)

◾︎HP : https://studio-fts.co.jp/
◾︎Instagram : https://www.instagram.com/wedding_fts_?igsh=MXEwcWxmMmM1cjE5aw==

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集