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「北の縄文世界と国宝」展、行ってきましたよ!

行って来ました北海道博物館「北の縄文世界と国宝」展。北海道に国宝の土偶たちと、世界遺産になった遺跡からたくさんの遺物がやってきています。これは絶対に見逃せない展示です。
個人的にもいくつか見たかった資料があったのですが、やはり最初に今回のシンボル的土偶のカックウにご挨拶。場所が変わっても相変わらずの少し上向きの飄々とした表情…だがそこが良い。

何を隠そう「北の縄文世界と国宝展」で一番見たかったのはN30遺跡の土偶。実は初対面。ほとんど完形の土偶だけど、土偶の心臓の場所だけが欠損し、そこを中心に割れている。 この土偶、殺されている…!
N30土偶は普段札幌市の図書館にレプリカが展示されているけど、本物が展示されるのは年に1日のみ(らしい)。だから今回の企画展は本物が見れる超超貴重な機会。国宝のスター土偶にもヒケを取らないこのイケメン土偶は絶対に見た方が良いのです。

展示の最初は旧石器、と言っても国宝の黒曜石製品。日本最古の国宝にして今年指定されたばかりの最新の国宝。そして旧石器時代初の国宝というすべてにおいて頂点にいる孤高の国宝。それが白滝遺跡群の黒曜石製品。接合資料もヤバい。

いかり肩と、なで肩の遮光器土偶

ダルマのような土器、ちょっとこの完成度がすごい。多分、北海道の縄文時代の工芸として一番優れている土器ではないでしょうか。完形で出土したもので、あしらわれる意匠はこれしか無いと思えてしまうもの。フォルム、赤の残り、地の黒、走る微隆起線。この土器だけで元が取れてしまう。

他にも国宝土偶(この時はレプリカ)の展示や北海道や北東北の縄文資料の優品が集められてこの部屋だけで、かなりお腹いっぱい感はあるのだけど、ここまでは第一部。 第二部は世界遺産となったすべての遺跡からの展示がはじまる。2枚目、三内丸山の円筒上層式。見事な存在感。3枚目は秋田大湯から。おもろ!

キウス周堤墓群から見つかった、「墓標」にはゾクっとした。

綺麗な縄文様。これこそが縄文土器の二ツ森貝塚の円筒下層式

キースヘリングが縄文時代にいたのかとイコノロジーを発揮してしまいそうになる入江式土器。

個人的に気になるモノをいくつかツイートしたけど、「北の縄文世界と国宝」展、展示されているものはかなり多い。普段見れないものも多いのでこの機会に一つ一つじっくり見て縄文沼に浸って欲しい!


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