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アジカンは尖っていた

昨年、初めて音楽フェスというものに行った。

1回目は、山中湖周辺で開催される「SWEET LOVE SHOWER」に行った。
2回目は、幕張メッセで開催される「COUNTDOWN JAPAN」に行った。
どちらも、好きなアーティストを間近で見られ、高揚している雰囲気と相まって、非常に興奮した。

「SWEET LOVE SHOWER」では、アジカンことASIAN KUNG-FU GENERATIONがゲストとして出演していた。アジカンの曲は、「リライト」「ソラニン」など、有名なものくらいは知っている。パフォーマンスでは、その辺りの曲をやってくれることを期待していた。会場までの道中、「ソラニン」を聞き直していたくらいだ。

しかし、アジカンは、有名な曲を何一つやってくれなかった。

ただの一つもだ。

正直、凄いと思った。多くのアーティストなら、有名な曲をまず演奏してツカみに行く。自分達のやりたい曲をやるとしても、盛り上がってからがセオリーだ。

だが、アジカンは、最初から最後まで自分達のやりたい曲(ファンにはたまらないのだと思うが)をやり続けた。

アジカンは尖っていた。

次の「COUNTDOWN JAPAN」にも、どうやらアジカンはゲストとして来るらしかった。しかも今度はトリを務めるようだ。

1回目の経験があったため、自分はそんなにアジカンに期待していなかった。また自分達のやりたい曲をやるだろう、と。だからあまり曲の予習もしなかった。有名な曲を演奏しないなら、曲があまりに膨大で、聞き直しても無駄だからだ。

しかし、アジカンは「リライト」や「ソラニン」などの有名な曲を演奏した。

アジカンは尖っていなかった。シーンや会場の雰囲気、客層によって曲を使い分けていたのだった。

してやられた。私はアジカンに2度も驚かされてしまった。

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青いかさ
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