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この面白さよ、誰かにつたわれ②

以前の記事はこちら。

☆ ☆ ☆

ピーター・ウィアー『トゥルーマン・ショー』

※ネタバレ有り

自分のことを物語の主人公と思う瞬間は 誰にでもある。
しかし、本当に「主人公」になってしまったら…。

「人生が24時間のドラマになっている」という発想に脱帽した。
一つの設定が、これほどまでに活かされている映画を見たことが無い。

In case I don’t see ya, Good afternoon, Good evening, and Good night !

というトゥルーマンの最後の台詞は、普段から彼が挨拶で使っていた言葉だ。直訳するならばこうだ。

「会えなかった時のために、こんにちは、そしてこんばんは!」

トゥルーマンはこの言葉を、今まで自分のことを見てくれていた視聴者に対して、「自分はこれから新しい人生を踏み出す」という決意を込めて、発したのだろう。

視聴者は、トゥルーマンショーが放送終了を迎えた瞬間に、チャンネルを切り替えた。
まるで、今までのことなんて何も無かったのかのように。

これは不気味なエンディングに見えるかもしれない。だがそれで良い。
視聴者が興味を無くすということが、トゥルーマンが「『トゥルーマン・ショー』の主人公」で無くなるため、そして彼自身の人生を歩み出すために必要だったのだから。


零~ゼロ~『【音MAD】チョコレートプラネット』

趣向を変えて、ニコニコ動画のMADを紹介したい。

お笑い芸人のチョコレートプラネットのコント動画に、KONAMI「SOUND VOLTEX」の『Chocolate Planet』というゲーム楽曲をかけ合わせたファン制作の動画である。

しかし、非常にクオリティが高い。
コントの一部を都合よく切り取るのではなく、コントに合わせて動画を作っている。
例えば「カラオケ」では、カラオケ画面に「九条伸明」による当て字が付けられる。
「静かにしろ」「クイズショー」では、コントの音で 曲が奏でられる。

ニコニコ動画のコメントでも指摘されているが、一つ一つチョコレートプラネットのコント動画を見たのだろう。お笑い・音ゲー双方に対する深い愛が感じられる。




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