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【沖縄芝居】役に生きるという言葉|国立劇場おきなわ20周年公演薬師堂

国立劇場おきなわは今年で開場20周年を迎えた。2024年年初めの公演、「祝いの宴」からスタートし、いくつかの記念公演が行われていた。いまさらながら私も入子踊に出演し、感慨深くも貴重な経験だったと改めて思う…。

そして、先日。開場20周年記念公演の締めくくりに、2日間にわたり組踊と沖縄芝居の4作品上演するという、壮大な公演が行われた。

17日(日)は、第一部で、琉球舞踊「かぎやで風」組踊「執心鐘入」を、第二部で、沖縄芝居「薬師堂」が上演され、私は二部に少しだけ出演。

薬師堂は(嘉数道彦さん演じる)白川白露が三月三日の浜下りに学友と薬師堂の浜に出かけ、美しい娘、初岡鶴と出会い、その後毎夜鶴の屋敷に忍んで行き…という展開。途中胸が苦しくなりつつも、最後は無事ハッピーエンドになりあたたかな気持ちで帰れる。そんなお話。

もっと詳しく知りたい方は、金城真次さんの解説つきの動画を観るとよい。本編も観ながら話してくれるからのめり込んで気づいたら、舞台を見に行きたくなる。

そんな薬師堂に出演したのは、2度目。同じ役どころだった。

まあそんなことはさておき、今回はタイトルにもある通り終演後役者の大先輩にもらった言葉がぐっと胸にささったので紹介したい。

「役に生きたね!」

うーん、何気ない言葉だけど、じつに深い。

役を演じる

だと、まあそれはそれであたりまえのように、何か演技を行って見せるように聞こえてくるが、”役を生きる”だとより主体的だし、自分事になる。役という一人の人間を模倣して、自分が代わりに演じるのではなく、役者が当事者として、役が命を持って生きている人として現れるということだろうか。

そんなことを想っているうちに、5年前に栗山民也演劇教室のワークショップで栗山氏が「演じるな、体験しろ」といった言葉を思い出す。

客席にいる人は、その舞台でまさに体験している人を見ているうちに作品に魅せられる。そんな状況なのかもしれな。

何気ない言葉だが、いい言葉だなあ。
と、ぐっと胸つかまれた話を書き綴りたかった。

こんな公演だったよという参考までにどうぞ↓



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