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退職するしかないのか
去年の秋に休職してから、月日は過ぎてかれこれ半年以上休んでいる。
こんなに長く仕事から離れようとは想像していなかった。休むことを決めたときは辛くて辛くてやっと休めると思ったけど、時が過ぎ、今度は「これからどうする?」問題が立ちはだかる。
まだ30代。このままずっと働かないままとはいかない。
就職相談に通ってみたが、、、
退職をする決意も、転職活動をする勇気も持てず、職場が提供してくれたリハビリ勤務も挫折し、なんとかしなければとハローワークの就職相談に通ってみた時期もあった。
適職診断を受け、キャリアコンサルタントの方と面談を重ねて、今までの仕事が合っていなかったわけではなさそうだから、これからは無理のない範囲で元の組織に戻って頑張っていこうという方向性にはなったのだが。
実家への引っ越し
その後、傷病手当をもらう生活でアパートの家賃を払い続けることに無駄と苦しさを感じ始め、一人で部屋に毎日いるより実家に戻ってみれば道が拓けるのでは?と思い切って引っ越しをした。
この時点で私はハローワークでの就職相談の結果もあり、今までの職場は遠くなって無理だろうが、実家近くの系列の病院で働けたら良いなと、うまくいくか自信はないながらも思っていた。
しかし、思えば実家に戻る選択をした時点で、道は退職の方へと向き始めていたのかもしれない。
リハビリ勤務の距離に悩む
実家近くの病院に異動するにも元の病院(片道2時間)でのリハビリ勤務をしないといけないと元上司から告げられ、また新たな悩みが始まった。
これも復職のためだからとリハビリの間だけなら長距離通勤を頑張れるのでは、いや、頑張らないとと思った日があれば、体調がやや優れない日には片道2時間なんてとても無理だと思った日もある。
引っ越し準備にかけた時間や料金のことを考えるとバカだと思うが、もう一度元の病院の近くに引っ越して、異動は諦めて元の病院でやり直したほうが良いのでは、と考えた日もあった。
とにかく元の組織になんとか戻らなければ、という気持ちが強かった。
精神科の診察が怖い
就職相談を経て、長かった仕事の悩みから明けそうな気がしていたが、復職への壁は私にとって高く、実家に戻ってのんびりはしながらも心は毎日穏やかではなかった。
そしてまた精神科の定期診察が近づき、また方向性を決められない自分は医師から今度は何を言われるだろうと不安が強くなり気持ちが乱れてしまう。
以前の診察で復職か退職か決められないことに対して、わりと強い口調で意見を言われたことがトラウマになっていた。
医療は甘くない
私は不安を感じながら、やはり今になっても自分の方向性が決められなくて辛いことを医師に話した。
今は復職のことを考えると色々な不安がでてきてしまうが、精神的に元気を取り戻せばやる気も戻って今までのように働けるのではないかとも伝えてみた。
うつのときは正常な判断ができないので、大きな決断はしないほうがいいと聞くので、そのことが頭にあった。
(私は今うつや不安が強いけど、元気になってくればまた戻れるはず)
すると、医師は言った。
「元気になったから失われたモチベーションが戻るということはないと思う」
一番響いたのが
「元気なら働ける、そうでないときは働けないというのが通るほど医療現場は甘くない」
という言葉だった。
今の私には医療現場で働く力はないようだ
診察が終わり、自分の思いが洪水のように溢れてくる。
「休んでからというもの、どうしたら復職できるかとか、今の仕事を続けたほうが安定していられるとか、自分のことばかり考えている。地域の人や患者さんのために働きたいという気持ちはそこにあったのか?」
「自分の体調管理が思うようにできなくなっている人間が事務とはいえ命を扱う医療現場にいるべきではないのかもしれない」
退職は怖いけど
医師の意見をすべて鵜呑みにすることはないのだろうが、もうこれ以上復職を目指して悩み続けても事がうまく運ぶのは難しそうだ。
うまくいくことなら、そんなに足掻かなくてもうまくいく気がするから。
なるべく早く退職届を出して、けじめをつけたほうが良いのだろうと今までで一番強く感じている。
たかが仕事で大げさなと思う人もいるだろうが、私にとっては失くすのが怖くて怖くて仕方ない。
自分を信じたい。
何もかもできなくなったわけではないはずだ。今の私にだってできることはあるはず。
どんな形でもまた働いている自分と会いたい。