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■最強 店頭販売 実践マニュアル~あなたの売りたい物が売れる~③プレゼンテーション👉モデリング(着装)👉着装後のホメことば👉連想への誘い(言葉で絵を描き、夢を見せる)👉色・デ・よ・し・か

第8章 プレゼンテーション

プレゼンテーションとは日本語で「演出」という意味です。
ですから、スタッフは演技と演出をして徐々に
お客様を『ジュエリーの世界』、言い換える
ならば『非日常の世界』へ
誘うための導入場面と考えるべきです。
映画で言えば、プロローグから展開場面に
引き込む箇所です。
ここでチャンネルを変えられないようにすることが大切です。

プレゼンテーションはお客様に商品を選ぶ楽しみを与えつつ、こちらが的確に商品を絞り込んで
提案をして差し上げる
段階です。
ここで大切なポイントがあります。
それはお客様自身がその商品を【自分が選んだ】と思える演出が必要ということです。

プレゼンテーションには目的があります。
それは、お客様がどんな好みの傾向なのかを判断すること

◆打ち出し商品

その為に【打ち出し商品】があります。
打ち出し商品とは、その名の通り、こちらが
お客様に「こんな素敵な商品があるのですが、
いかがですか?」とお客様に提案する商品のこと
です。

ここでもポイントがあります。
それはお買い上げいただいたお客様、お求め
いただけなかったお客様に関係なく、お話した
全てのお客様に打ち出すこと
です。
理由は先ほども記載した通り、お客様の好みを
知るためなので、ボクシングのジャブと同じく、まずは打ってみることによりお客様の動き(好み)が分かるからです。

※管理者・リーダーは、メンバーが全てのお客様に100%提案しているかをチェックしましょう

また、打ち出し商品はできる限りシリーズ群で
絞り込み、用意
しておきましょう。
接客をし、ある程度お話をしているお客様
なので、全く的外れな商品ではなく、少しでも
好みに近く、気に入っていただくため
です。

察しの良い方はここでお気づきかもしれません。
商品を打ち出すもう一つの目的(むしろ本当の目的)は、その打ち出し商品自体を気に入って
いただき、その場でお買い上げいただくこと
なのです。

●トーク練習9.商品の絞込み
「クリーニングしている間、
 〇指が淋しそうですね。」
「先ほど、ご覧になられていたのはこちらの
 シリーズ(タイプ)でしたね。
 お目が高い!
「先ほどもお話しましたが、昨日入荷した
 ばかりの新作
なんですよ!」
「完全なオリジナルで、弊社のデザイナー△△が
 精魂込めてデザインした作品なんですよ。
 素敵でしょう⁉このライン。」
「このデザインは本当に職人泣かせと言われて
 おり、特に・・・こちらが・・・いかがです?
 繊細でしょう⁉

せっかくですから、
 少し遊んでいきましょう!

「〇〇様はとても知性的な方ですから、こちらの
 リングなどがとてもお似合いになると
 思う
のですが・・・」
「こちら私共のオリジナルで◇◇◇という
 ブランドなんです。
 ▲▲▲という権威あるデザインコンテストでは
 ◎年連続入選している位なんです!
 いかがです?繊細なデザインで素敵でしょう?
 きっと〇〇様にはお似合いになると
 思いますよ!

第9章 モデリング(着装)

モデリングとは、お客様に商品を着装してモデルになっていただくことです。
映画で言うと一番の見せ場になります。

実際に着装すれば、
お客様の反応は大きく変化します。

非日常の世界を楽しんでいただきましょう。

ポイントは「言葉で絵を描く」ことです。
購買心理の8段階で言う「連想」から「欲求」に持ち込むステージです。

※L.J.ダントンの法則 ➡ 「女性は男性の2倍の触感で物を判断する」

●トーク練習10.着装の方法
「素敵でしょう!」と言いながら右手にリングをかざし、左手でそっとお客様の手を取るように
して、着装をお勧めしましょう。
しかし、お客様は必ずと言ってよいほど
着装に“抵抗”されます。
もし下記のように、自分自身の欠点を言われた
場合は、絶対に否定しなければなりません

🔶お客様曰く・・・
「私、指が太いから・・・」
 ⇒ 『何をおっしゃいます!
   『そんなことないですよ!
   『さっきまであんなに素敵なリングを
    されていましたのに!』
   『着けるのはタダですから!
   『是非、ご意見をお聞かせ下さい。
   『お願いします!
   ※絶対禁句 ➡
          『ぜんぜん太くないですよ~!』

「私、手が汚いから・・・」
 ⇒ 『何をおっしゃいますか!
   『すらっとしたお指じゃないですか!』
   『着けるのはタダですから、
    是非ご意見をお聞かせ下さい!


「また、欲しくなるから・・・」
 ⇒ 『私たちはとにかく、着け心地やデザイン
    のご意見を伺いたいんですよ!』
   『着けていただけるだけで買って
    いただけるんですか?(笑)

   『そんな嬉しいこと言わないでください!
    (笑)

   『着けてみて下さい。
    さぁ、着けるのはタダですから!

★多少、強引でも「お客様」は着けてみたいと
 思っているもの
です。
 自分に置き換えて考えてみてください。
 「指通りが気持ちいいですよ!」なんて
 言われたら、着けてみたくなるのが人間です。

第10章 着装後のホメことば

ポイント ➡ 着けた瞬間の貴方の一言と動作
      決まります。
         着けたお客様の姿を
      ホメ上げること
です。
         必ず鏡を使ってください。
         鏡の中の姿を見ておられるお客様の
      気持ちを盛り上げましょう。

■ホメの法則とは?
ホメられて嫌な人はほとんどいません。
しかしそのホメも人によっては変えなければ
なりません

美人の人は自信を持っています。
だから「綺麗な人」から誉められると喜びますが、我々は普通の人ですからホメ方を工夫すべきです。

下記は「タイプ別ほめ方集」です。
これらはあくまで一例ですので、
皆で研究してみましょう
ホメることには知識と経験がいりますが「ホメること」がくせになるのは心を豊かにします
逆に「けなすこと」はその人の人生を淋しくするものです。

●トーク練習11.着けた姿をホメる

◆性格や内面をホメる

🔷美人の方の場合
「美人の方」は自分の外見には自信をもって
  いますが、あまり性格や内面を褒められた
  経験が少ない傾向が強い
です。
  だから外見のホメはそこそこにして
  内面のホメを強調すると効果絶大です!

「ワーッ!キレイッ!」
「○○様は元々がお綺麗な方ですから、お似合い
 になることは分かっていましたが、何より知性
 豊かな感じが、なお一層強調されてますよ
!」
「ジュエリーは着ける方の態を表すと言われます
 が、本当に○○様の上品で理知的な部分を一層
 演出してくれますね
。」
「ホント素敵です!」
うらやましいくらいです!

◆ワンポイント(チャームポイント)を
ホメる

🔷美人以外の方
※美人以外の方は「きれい」とか「美人」と、
 あまり言われたことがない場合が多いです。
 ホメる時はどこかワンポイント(チャーム
 ポイント)を徹底的にホメるのが得策
です。
 例 ➡ 肌がきれい
       目や瞳が美しい
       スタイルが良い
       指がきれい
       持ち物だけではなくコーディネートの
    センスが良い
       知性的
 等々

「ワーッ!素敵!思った以上によくお似合い
 ですよ!」
「○○様はお肌がとってもきれいだから繊細な
 デザインがホント似合ってますし、
 何と言ってもお顔がホラッ、ぐっと明るく
 なるでしょう
!?」

「実験しましょう!」
「まず、何もつけてない方の指を私と同じように
 して下さい。」
(赤ちゃんに静かにって伝える時みたいに
 人差し指を口の前で立てて)
「シーッ!」って
「ほら、何か淋しいでしょう?」

「じゃ、今度は着けた指でシーッて。」
「いかがです?手に表情ができたでしょう!?
「もう一度、着けてない方でシーッて。」
「鼻かゆいんですか!?」
ハッハッハッ!(笑)
「でも、こんなにも差があるものなんですよ!」

第11章 連想への誘い
                 (言葉で絵を描き、夢を見せる)

女性はいくつになっても
「夢見る、夢子さん」です。
連想することが大好きです。
お勧めした商品を着けている光景や情景を
『言葉で絵を描き』、より立体的にシュミレートして差し上げることが非常に大切
になります。

こんな時にいきなり「安くなりますよ!」とか「月々○○○円で出来ますよ!」などの現実的な
話は厳禁です。
お客様は連想の中で楽しんでおられます。
「現実に戻さないで!」と
思っておられるのですから。

●トーク練習12.言葉で絵を描く

◆言葉で絵を描く:結婚披露宴

シュミレート①
「たとえば、ご親戚やご友人の結婚披露宴に
    こちらのリング(ネックレス)をお着けになって
    出席
されたとしましょう。」
「いよいよ、ご挨拶の番がまわってきました。」
「当然、スポットライトは○○様の胸元あたりに
    当たります
ね。」
「式場のライト係は、ご挨拶される方がまぶしく
   ならないように胸元にスポットを当てます。」

「するとマイクを持つ手にこのリングがキラキラ
   と輝きます
!」
胸元のネックレスがキラキラと輝きます!
想像しただけでも素敵ですね!
シルクのオーガンジーのストールと、〇〇様の
    きめ細やかな胸元に光るこのネックレスとの
    マッチング
は、きっと会場を明るくするのでは
    ないでしょうか!」

◆言葉で絵を描く:フレンチレストラン

シュミレート②
「たとえば、素敵な方(ご主人様、彼)とフレンチ
    レストランでワイングラスを傾ける

    しましょう。」
ワインはもちろんボルドーの赤ですね。」
少し大きめのワイングラスを傾ける時に、
    こちらのルビーの赤が照明に反応してキラリと
    優しい色をかもし出します。


「もともと、ルビーはナイトジュエリー
    言われます。」
照明と窓から見える夜景とそしてこのリングを
    された〇〇様、本当に素敵ですね。

「あぁ、うらやましい!」

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