見出し画像

「マリンランプスタンド」ができるまで・・・

ようやくマリンランプの注文も増えはじめたある日こと、 「マリンランプ」購入を検討しているといったお客様から 「もっと手軽にマリンランプの雰囲気のある灯りを楽しみたい!」といったご要望をお聞きしました。

「マリンランプ」は電気工事士の資格のある方に取付けをお願いしないと設置できないため 設置した場所以外のところではないと楽しめないというのです。

船のでんきやの仕事は、既存の船舶用品ばかり取扱っているわけではありません。船舶用の照明器具を改良して「マリンランプ」を思いついた訳ですが、その逆に陸上で当たり前に使われているものや便利なものを船舶用に改良して取り付けたりすることもあります。

そんな改良の経験をしてきて以前からものづくりに興味もあったので「マリンランプ」を使った新商品を作り出そうと、ランプに台座を取付けて電気スタンドタイプにすることを考えてみました。

はじめは「マリンランプに台座と電球と電源コードを取り付ければいいんだろう。」と簡単に考えていたのですが、やりはじめてみるといろいろ厄介な問題が出てきました。

「マリンランプ」のほとんどの商品には電球を付属せず、購入されたお客様が使用する電球を選ぶといったスタイルをとっていますが電気スタンドとして使っていただくにはそういう訳にいきません。

試行錯誤を重ね、まぶしさを抑え省電力の揺れに強く切れにくい構造の船舶特殊電球を付属したり、台座には能登産の木目の美しいケヤキの間伐材を使用したりして能登のノスタルジックなイメージをシンプルなデザインに込めてみました!

そんな中やはり一番問題になったのが、“電気用品安全法(PSE)“の存在です。商品として世に出す場合、使っていただくお客様の安全を考えて必ず取得しなければなりません!

もちろん「マリンランプ」は商品としてすでにPSEに適合しているのですが、台座と電球や電源コードを取り付けて販売するということはまったく別の商品になるのです。

出来上がった試作品を持ち込んで研修を受けたり、実験器具を使った様々なデーターを提出したりして苦労の末に何とか“電気用品安全法(PSE)“を取得することができました!

こうして出来上がった(もちろん他にもいろんな事があったのですが、長くなるのでまた後述します。)“マリンランプスタンド”には能登輪島の船のでんきやのこだわりが詰まっています!


この記事が参加している募集

読んでいただいてありがとうございます。 もしも「いいな」と思っていただけたら、感想と一緒にRTやシェアしていただけるとうれしいです。。。