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う    つ

嗚咽と小便のまじる独特な匂いを放つ便器から解放された、そんな清々しい気分だった。仕事量を減らして欲しい、と上司に相談することは、奥歯の虫歯を見つけることよりも、きっとずっとずっと難しいような。

胃腸炎、
長く休みをいただいた、この元気いっぱいな私に、私のことを血液検査の数値でしか判断できない医者が、言う。わたしは胃腸を、どうやら、ひどくいためた、ようだ。

椅子、
ファミレスにある子供用の椅子から、子供が落ち、スライムのようにやわらかい頭蓋骨が弾力性をもって、優しく跳ね返る夢を見た。かなり、疲れているんだと、おもう。

う   つ、
ヤバいことに、わたしは今も寝込んでいる。少しも食べれないご飯を口に運び、便器に運搬する仕事を行う。ご飯を便器が食べてくれればいいのにな、と、毎週月曜日17じに思う。母からの不在通知が気になって、すぐにかけ直しても、ついさっきの電話だったのに出先だったりするように、今日のわたしと、今さっきのわたしとのタイミングが合わなくて、自分の腹時計に電池が入ってないことに、今更気づくことができた。だがしかし、誰も針を治そうとはしてくれない。

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