見出し画像

#23-目指すは有視界飛行ではなく、計器飛行な組織

物流のラストワンマイルをDX化する【207株式会社】がお届けするPodcastの文字起こしnoteです。今回は207のビジネスサイドを担当する蔵本さんに207のチームに対する印象、営業に対する意識、好きなValuesなどを伺いました。前編はこちら

インタビュアー:Tasuku
インタビュイー:207 蔵本

ー 改めて、会社の中でのご自分の役割とポジションについて簡単にご紹介頂けますか?

蔵本:理想も入っていますが、ビジネスサイドを巻き取っていける様な存在になれれば良いなと思っています。特に高柳がPdMをやりながら、ビジネスサイドもやりながら調達もやっている…本当に観音様みたいに手がありそうな感じですが(笑)代表としてのイシューにアプローチする為、なるべく集中させてあげられるように、他のノイズとなるものは巻き取っていければと思っています。そんな役割をここ3か月くらいで担いたいです。

ー 何でも屋ですね!

蔵本:やはり嫌いではないんでしょうね(笑)

ー 今お話し頂いたことと被りますが、引いて見て会社にインパクトすべきポイント、ご自身のミッションはどう捉えられていますか?

蔵本:2点あると思っています。

1点目が、元々プロダクトの開発自体は注力はしていますが、ビジネスサイドは正直あまり手が付いていない状態かなと思っています。勿論、別の方はいらっしゃいますが雑務も含めてやっているため、ビジネスサイドの速度がまだまだ上がっていないので、そこの部分をやっていければと思います。

2点目は、社内の仕組化が私の中の目標であります。結構、いまは属人的な方法で全ての物事が進んでいると思っているのですが、属人化を排除して標準化しつつ、要らないものはシステムに任せる形で、仕組化が出来るのではないかと考えています。

ー 仕組化・自動化は一番必要なところだと思うので、蔵本さんのパワーがかなり効くのではないかと思いますね。より具体的な短期目標・長期目標についても教えて頂けますか?

蔵本:例えば営業の話だと、いま相手方と営業をした内容が議事録に残っていないんですよね。レコーディングを全て公開しているのはすごく良い事だと思っていて、次キャッチアップする時にそのレコーディングを観ればいいのですが、観なくてもいい物が中にはあると思います。

議事録という形で商談を残しておく事で、客観的事実を短時間で把握する事が出来ると思いますし、議事録を取る際もフォーマットを一つ作れば商談時の質問内容が全部展開されるなど、そういう仕組みを作っていきたいなと思っていますね。一例ですが。

ー 面白いですね。長期目標はいかがですか?

蔵本:具体的に落としているわけではないですが、会社はプロダクトがある事と同時に利益を上げる事が非常に重要だと思っているので、その利益を上げられる様な施策というものを社内を見た上で実行出来れば良いと思っています。この長期というのは大体2~3年くらいを目途に考えています。

ー すごく大事なポイントですね。

蔵本:儲からなければ何も出来ない、プロダクトも届けられないしグロースも出来ないので、そこはすごく重要だと思っています。私が貢献できる一つの場面かなと思っています。

ー 良いですね!カジュアルな質問になりますが、会社のメンバーはどんな人が多いですか?

蔵本:解像度低い言葉で言ってしまいますが、皆さん頭良いよなと思いますね(笑)

前回CTO福富についての話でも論理的思考に触れたと思いますが、福富以外の皆もそういう事が出来るし、それを素早く手で動かす実行力があるなと思っています。私から見たら「まだまだ自分は足りない部分が多いな」と思いつつ、勉強させてもらっています。追いつけ追い越せという意識で頑張っていきます。

ー 他の会社や組織にあまり無い207株式会社(以下「207」)の特徴を感じるポイントはありますか?

蔵本:Podcastでも皆さん挙げられていると思いますが「Be open」ですね。投資家とのレコーディング含め、あらゆるものがopenにされているというところは、私は今まで他の会社で出会った事が無いですね。

あともう一つは、自律駆動出来る方がすごく多いなという印象があります。会社にもよりけりだと思ってはいるのですが、今まで私が経験した中ではあまり無かったので自律駆動型の組織というのは特徴だと思っています。

ー 自律駆動型の組織は育てられると思いますか?それとも採用などの入口が大事だと思いますか?

蔵本:入口が大事だと思っています。一応育てる事も出来ると思いますが、育てる側のエネルギーも相当高くなってしまうと思うんですよ。オンボーディングやイネーブルメントも整えなければいけないので…

今のフェーズで言うと、207の今のミッションやビジョンに共感してくれる方々が入って頂くと、自立駆動しやすいし、フィットするのではないかと思います。

ー 今の組織にあえて改善点を指摘するとしたら何かありますか?

蔵本:前職でインサイドセールスやセールスやマーケティングの体制を整えてきたつもりではいますが、その感覚からすると必要なデータ・仕組みが整っていないと思っています。

207のチームワークと少人数であるからこそ今は回っていますが、それが半年後などに人が増えて色々な方が入ってくると回らないのではないかと思います。その辺をきちんと仕組化したり、フローを整えたり、データを整えていくことが重要だと思います。

ー まさに蔵本さんのミッションとリンクするところでもありますね!

蔵本:そうですね。例えば営業をする事においても、実際に出来るだけ科学した営業をしたいと思っていますが、いまは数値を含めて何も無い状況なのでそこを整えていきたいです。

飛行機で例えるとすると有視界飛行をしているんですね(笑)。パイロットが空港を視認して目で着陸をしていくイメージがあります。

そうではなく計器飛行に頼りたいなと思っています。雲の中だろうが嵐の中だろうが計器の弾き出す数値で無事に着陸する事は必要だと考えているので、そういうところもやっていきたいです。

ー スケールに耐える組織作りですね。

蔵本:仰る通りですね。

ー 仕事絡みで今一番興味がある事を教えて頂けますか?

蔵本:私はSQLが書けないのですが、207はRe:dash使ってるじゃないですか。そこからデータを取れる事は分かりましたが、今までSQLで呼び出して分析する様な事はなかったので、少しずつSQLを勉強しています。

ー 良いですね。開発チームの皆さんのPodcastを聴くと「ビジネスサイドもSQLを書けたら207はより最強になるよね」という話は結構言っているので、それを体現されているなと思いました。

蔵本:そうですね。今Re:dashを見てもTasukuさんがいくつかボードで作ってくれているので、あのソースコードを見ながら勉強しています。

ー 少しでもお役に立てているのであれば嬉しいです。

蔵本:ありがとうございます。

ー とはいえ僕も基本しか分からなくて、あとは検索しながらやっているので、あまり気負わず必要に応じて作ったら出来るようになった感じでしたね。

蔵本:そうなんですね。本を買ってやらないといけないかなと思いつつ、そこまではまだ正直やれていなくて、必要に応じて検索してやるのは個人的には楽かもしれないです。

ー 結局本を買ってやっても、実需が無いとあまり身にならないですよね。例えば僕のプログラミング学習の過去の歴史でいうと、SQLも含めて3~4回挫折しているのですが、全部本を買ったり無料のプログラミング学習サイトなどで動画で学んだりしてみました。でもそれは架空のサイトがあって架空のDBに対してSQLを投げて、修正する事は出来てもあまり楽しくなくて全然ハマらないんですよね(笑)

蔵本:全く同じ形で他の言語で私も挫折しました。食品ECサイトを作る際にHTMLとCSS、JavaScriptとPHPが必要だったので、本やprogateなどを参考にはしましたが、結局自分が好きなサイトを写経して分からないところはGoogleで調べるというのが一番近道だった気がします。

ー 本当に仰る通りですね。ゆるい感じで且つ継続していく事を実際にされると、蔵本さんの後姿を見て他のメンバーもやってくれると思うので、ぜひ継続して頂けると嬉しいです。今後、207をどういう組織にしていきたいかの思いについて伺えますか?

蔵本:1つは科学すること、データを持って全てを判断するという組織を作れると良いなと思っています。もう1つは、物流業界はレガシーな業界なので、そこにアプローチするのはSaaSの営業方法では中々アプローチ出来ないと思うんですよ。

泥臭い営業スタイルも必要だと思うので、そこを見極めながら私がこれまでやってきたスタイルと、現場に則した泥臭い営業スタイルを融合させて、一つモデルを作れれば面白いと思っています。

ー 本当に昨今遅れている業界のDXなどは、それがモデルになればどんどん進むと思うので、重要ですね。207で今後実現したい社会を妄想で良いので教えて頂けますか?

蔵本:207のミッションである「いつでもどこでもモノがトドク」世界を実現したいと思っています。その未来を実現する為に、ブレイクダウンをしていくと沢山の課題が出てくるので、それに対してアプローチして「モノがトドク」未来が作れればと思います。

ー 「いつでもどこでもモノがトドク」とはどういう未来でしょうか?

蔵本:この言葉自体がすごく抽象的で難しいと思いますが、ほしいと思った時に有形・無形であれ、すぐに引き出せるという仕組みが、物流を通じて出来れば一番良いのかなと思っています。

いまAmazonで注文しても2~3日掛けて到着すると思いますが、もしかしたらヨドバシのエクストリーム便のように当日来る事が実現できるかもしれません。

物流ネットワークが、フィジカルインターネットになっていくと更にリードタイムを短縮できると思いますし、それによって「いつでもどこでもモノがトドク」世界が出来るのではないかと思っています。

サクッと目の前に「モノがトドク」世界になれば良いですよね。

ー どこでもドアのようなことですよね?

蔵本:そうですね。もしかしたら所有の概念も無くなるかもしれなませんけどね。

ー 抽象化するとそういう事になりそうですよね。

蔵本:可能性はありますね。

ー 207の3つのValues「Speed with quality」「Be open」「3S」の中でどれが一番好きですか?

■ 207 Valuesについて
1. Speed with Quality スピードMAX、クオリティ7割
即レスを意識し、タスク実行はスピードMAXでかつクオリティは7割を担保せよ。
2. Be open 情報の透明化と自律駆動
メンバー全員が有機的に素早く最善の切断を下せるように、常に信頼しオープンマインドな行動を心掛けよう。
3. 3S 先生であり、生徒であり、科学者であれ
常に体験しインプットを惜しまず、かつアウトプットし、データで判断せよ(Sensei、Seito、Scientistsの頭文字の「S」をとって3S)

蔵本:「3S」だと思っています。一応、十数年社会人として生きているので、先生としてこれまでのナレッジや経験を伝える事が出来ると思います。また実際に物流業界に課題感を持ってはいましたが働いた事は無かったので、そういう意味では、先にヒヤリングやフィードバックを受けている開発やビジネスサイドのメンバーから、私が生徒として学んでいきながら融合出来たらと思います。そういう意味で「3S」は非常に重要だな思います。

ー 僕も「3S」が一番好きです。

蔵本:「Be open」はSlackなどでもレコーディングが自動的に上がっているのである程度の実装は出来ていると思います。「Speed with quality」もスピード感を持ってやればある程度すぐに実現出来ると思います。

「3S」については自分も学ぶという必要もありますし、それを相手に伝えるという意味でも、非常に個に依存するところがあると思います。個々の難易度が一番高いので、私は挑戦してみたいですね。

ー 「Speed with quality」と「Be open」は空気ですよね。

蔵本:そうですね。確かに空気かもしれないです。

ー 新しい試みですが、この3つのValuesに新しく1つ追加するとしたら何が良いですか?

蔵本:難しいですね。例えばこれまでの話にも出てきていますが、やらなくていい事は仕組化して機械に任せよう、という事は付け加えても良いかなと思いましたね。やはり自分の守備範囲が皆さんそれぞれ広いと思いますが、なるべく優先度が低いもので、且つ人が介在しなくていいものは仕組化して自動化しようという空気が、これからどんどん上がっていけば良いなと思います。

ー とても良いですね!カジュアルな質問に戻りますが、最近のニュースは何かあります?

蔵本:実はロードバイクに乗っていて、2週間前くらいに結構な速度で転んでしまいました。35km/hくらい出ていたと思いますが、それで肋骨に2本ヒビが入っています(笑)だから笑う度にズキズキ痛みます。

ー それメンバーは知っているんですか!?

蔵本:これは知らないですね(笑)私も最初ヒビが入っていた事に気付いていなくて「なんでこんなに胸が痛いんだろう」と思い、レントゲンを撮りに行ったら2本ヒビが入っていると言われてしまいました。訊かれなかったので言わなかったという感じなんですが(笑)。ちょっとまだ笑うと痛いですね(苦笑)

ー それはとても大きいニュースですね!皆さんに初めて伝わっているという事ですよね(笑)社員さんでも知らない様な「Be open」な一言を何か思い浮かびますか?

蔵本:趣味には入れていませんでしたが、結構、羽田空港に居るんですよね。何をしているかというと飛行機を見ながら仕事しています(笑)。空港や飛行機を見る事が好きなので、羽田空港に居る割合が多いかもしれないということが「Be open」です。

いまコロナで発着が少ないので、国際線ターミナルやカフェや展望台も含めて貸し切り状態なんです。そこで気分転換しながら何か作業をするのが好きなんです。これは誰にも言ってなかったと思います。

ー 面白い!空港は僕にとっては非日常な空間なんですが、蔵本さんにとっては日常とまではいかなくても気軽にリフレッシュしながら仕事のパフォーマンスを上げるサードプレイス的な場という事ですよね?

蔵本:そうですね。私にとっても非日常です。だからこそ楽しいとか、思考が切り替わるということはあります。サードプレイスぽくなっていますね(笑)

ー サードプレイスは皆持った方が良いですよね。今後どんな人と働きたいかについてメッセージを頂けますか?

蔵本:自分よりも出来る人と働きたいと思っています。自分と同レベルもしくは以下であるとお互いにとって学びが無いかと思っているので、開発でもビジネスサイドでも、自分より実力のある人と働いて高め合いたいと思っています。

ー 僕はリクルートも古巣なのですが、リクルートの採用基準が正に「自分より優秀なやつを採れ」という感じですね。そうでないと組織は多様にならないし強くならないんですよね。なのですごく本質的だなと思いました。

蔵本:組織を拡大する上でもそれはすごく必要だと思います。

ー 最後に一言お願いします。

蔵本:色々な事をこれからやっていかなければいけませんが、まとめると利益を出す事に執着していければと思います。これに尽きると思ってます。

全ての企業は利益が無いと何も動いていかないし、会社に血が巡らないので、その血を巡らせる為にも利益を出しながら、そこで私のvalueを発揮できればと思っています。

ー ありがとうございました。

■ お知らせ ■
207株式会社ではPodcastを配信しています。気に入ったらぜひ【フォロー】をお願いいたします!SNSでの感想シェアも大歓迎です。また、採用も絶賛強化中です。気になる方は是非こちら(Wantedly)をご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?