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戦士の休息。

ここを借りていてよかった。

なぜだか年に一度はミスチルばかり流している。

救われるんだ。ここなら休めるから。

誰にも邪魔されたくない日もあるし、寝ていたい、横になりたい日もあるんだから。

だらしない!って言う人いないから。この部屋の中には安息があるんだ。好きなものだけ置いてある。

名もなき詩なんか気持ちが楽になるから。今日はミスチルばかり。

私だけの聖域。

確かにロックが好きだけど。優しい世界に浸りたい日もあるんだから。

余計なこと、誰も言わない。
聞きたくない声、聞かなくていいから。

聴いていて今日、またミスチルに救われてる。一度もCD買わなかったのは周りが絶対持っていたから聴けたのよね。

聴いていて一緒に歌っていたら救われるんだ。ミスチル。

トイズファクトリーってレーベルすごいな、とかいろいろ思いながら。
  …ね。

ミスチルばかりやゆずばかりやスピッツばかりや佐野元春ばかりの日もあるから。

この部屋は私のイノセントワールドなんだな、って思った。

そしていつか、昔、言われた。

なぜいつもあえて蕀の道を行くのか、って。

実の弟から。

ふん、ってそっぽ向いて。空を見て。
私は声には出さないで笑ったのを覚えている。

悲しい顔の当時の弟が懐かしい。

孤高の戦士気取りか?とも言われて生きてきた。

ナルシストか?とも言われてきた。

あんな悲しい顔した弟にももう二度と会うこともないのだろう。

1人はなれてるけどさみしいから私は「音楽」にいつも救われている。

信仰は      あえてもたないけど音楽の力は信じてる。人間の力を信じてる

人間だけ、この星では音楽を楽しんで研究してまたさらに楽しんでいるらしいから。

イノセントワールドで休息する。

つかの間の休息に信仰をもたないはずの私が

神様、って祈る部屋が、この小さな賃貸マンションのイノセントワールドなんだろう。

 シリーズ・戦士の休息。(序)       

                           ゆー。


「戦士の休息」から始まる一人きりになった私の日々。

マガジンにまとめました。
シリーズ・「戦士の休息。」

こちらは連作となっております。
「戦士」、私のことですが。乳ガンをきっかけに一人になってしまった時間をどんな気持ちで過ごしているのかを音楽の調べにのせて書いていきます。散文やエッセイ、詩など、クリスマスがやってくる前の憂鬱、そしていろいろな葛藤、自分の思いを素直に書いていきます。

                        姫崎ゆー。

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姫崎ゆー
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