青い空の真下で。

どうか生きていてほしい

その一言だけだった

代理人から届けられた手紙

言葉を預かりました、と渡された手紙

どうか生きていてほしい

そうだったんだ

そんなこと思ってくれていたんだ

あれから三年以上過ぎたよ

端末は初期化してしまったから

忘れたくてスマホも換えたよあれからすぐね

もう残していないけど

豆腐な気持ちだ、って
あのメッセージ

泣いたんだよ    私

あなたを忘れることはできないよ

憎むこともできないよ

泣き出したい夜に思い出す大きな手のひらのぬくもり

雨の京都でも手をつないでくれたよね

わすれることができるならどんなに楽だろうか

あなたは私が目の前からすっかり消えてしまってからそうつたえてきたね

・・・

どうか生きていてほしい

その短い手紙にお返事書くね

あなたを忘れること

それはあなたが望む私の生の時間の中ではできないけど

不器用すぎるあなたが大好きでした

忘れることができるならどんなに楽でしょうか   あなた

私も愛していたのですから

もしかしたら今も愛しているのかもしれません

だから

生きていくね      だからあなたも生きていて

                     ゆー。