好きな台湾華語のpodcast
この番組のパーソナリティのKayaさんという方の中国語が大好き!
とてもきれいな台湾華語だと思う。
今回は台湾と中国の中国語の違いというエピソードだったんだけど、すごく頷きながら聴いてしまった。
台湾と中国の中国語は全然違う。
旅行ではそんなに感じなかったのに、住んでみると身に染みた。
単語が違う、発音が違う、文法的な振る舞いが違う...
もちろん同じもののほうが多いから、旅行くらいではどちらで学んだ中国語でも困らないと思う。
ただ普通話ががっちり頭に入ってた私は、本当に戸惑ったし、ずっと中国語を勉強してきてるのにこんな簡単なこともわからないんだという挫折感で落ち込んだ。
Kayaさんが今回のラジオで例を上げてるように、台湾と中国では同じ単語でも発音や声調が違うものがけっこうある...私が当初思ってたより100倍はある!
他にも台湾で特徴的なのは、語気助詞以外は軽声ではなく元々の声調のままで言う人が多いこと。
例えば窗戶(まど)は中国ではchuāng huだけど、台湾ではchuāng hùという人が多い。
また巻舌音という本来は舌先を持ち上げて発音する単語も、あまり舌を持ち上げないまま発音する人が多い。
他にも私は、台湾の人と中国の人で滑舌が違う気がする。
中国語は本来リンキングがほとんど起こらないはずなのに、台湾の人はリンキングしていて、中国の人のように一つ一つの単語が粒立ってないから、とても聞き取りにくいことがある。
こういう諸々の要因で、中国の普通話とはだいぶ音色が違って聞こえる台湾華語。
台湾で生活を始めた当初は、違いが大きすぎて、台湾のニュースキャスターさんの中国語さえ、訛ってる!こんな中国語、全然きれいじゃない!と腹立たしく感じていた。(八つ当たり)
まあ「台灣腔(台湾口調、台湾なまり)」という言葉があるくらいだから、台湾の人のしゃべり方には独特の特徴があるというのは、中華圏でも共通認識だとは思う。
でもいつからか、絶対こんな台湾っぽいしゃべり方はしたくない!なんてひねくれた気持ちも消えて、違いを楽しめるようになった。
地域や生活圏の影響を受けながら、様々な特徴を持った中国語が、世界中の中華圏で話されてる。
そう考えると言葉っておもしろいなと純粋な気持ちになった。
CCTVのニュースキャスターが話す中国語こそが正しく美しい中国語だという私の大学の時から形成された凝り固まった思い込みがときほぐされた気がする。
もちろん今でも北の中国語を聞くと、かっこいいーと思ってはしまうんだけどね。
そしてなるべく台湾華語と普通話の違いに意識を向けて、使い分けができたらいいなぁ...と思いつつ、もう最近はどっぷり台湾のしゃべり方になってる気がする。