やらなきゃいけないことをやるために

最近、時間が経つのが異様に早い気がする。
なんやかんやでてんやわんやとしていたら、あっというまに４月も半ばになってしまった。まだまだやることが山積みで心ばかりが焦る。

歳をとるほど時間が経つのが早くなるよ、と、ずっと言われていたけれど、なんだか想定していた時間の速さとちょっと違う。
なんというか、「振り返ればあっというまだったなあ」という感じかと思っていた。時間の速さは変わらず、過ぎたあとに後追いで時間の速さを感じるものかと。

ところが実際のところは、いま流れている時間の速度自体があがっている気がするのだ。
時計の針の速度が増しているんじゃないか、とすら思う。
これは、時間の速度があがったのか、それとも私の速度が遅くなったのか。

とまあここまで書いたが、直面している問題は時間の速さがどうのこうの話ではなく、新生活の準備が進まないので焦っている、というところにある。
実際、こんな風につらつらと時間を敵に回して現実逃避をしている間に、収納ケースに入っている服どもを段ボールに詰めることくらいはできたと思う。

元から時間の使い方がかなりへたくそだ。
これは３つの要因があると思う。

１つは、時間の想定が出来ないこと。
どうやらなににどれくらいの時間がかかるのか、想定することが苦手らしい。
前に仕事で簡単な打ち合わせの時間を組め、と言われた際、２時間の想定を組んだことがある。
それにそんなに要らんじゃろ、と言われたが、今となってはそりゃそうだと思う。でも当時は本気でそれくらいかかると思っていた。
洗濯にどれくらいの時間がかかるのか想定できず、出かける時間になってもまだ洗濯機が一生懸命すすぎをしているときもある。

もう１つが、自分の欲に勝てないこと。
〇時まで漫画読もう、とか、〇時までゲームやろう、という、この〇時までという自分との約束を、いとも簡単に破ってしまうのだ。
時間を無駄にしたあとにものすごく後悔する、ということをずっと繰り返している。もはや悩むこともやめて開き直っている節もあるので、それはそれで情けない。

そして最後が、完璧主義であるということ。
完璧主義といっても、ご察しの通り、なんでも完璧にできるというわけではない。
やるからには完璧にやりたい、という願望だけがあるのだ。
完璧にやりたいので、やるまでに色々と心と体の準備が要ると思いこんでいて、頭ばかりを働かせて、なんか疲れたってなって、結局やらないという、最悪な思考回路なのだ。
しかも、やることが多ければ多いほど厄介だ。全てを完璧にやろうと思ってしまう。

おそらく流れはこう。

完璧主義なので、完璧にやりたい
→やるために前準備をしよう、スケジュールを立てよう
→あれもこれもやらなきゃ・・・
あ、でもこれやる前にこっちを先にやったほうがいいのか・・・？
→なんか疲れた、漫画でも読もう（数時間経過）
こうやって書きだすと、何してんだ自分ってなる。
今現在進行形で悲しみと情けなさがぐんぐん増している。

漫画やゲームをする時間が無駄だといいたいわけではない。
ただ、やることがあるのにそれらに時間を費やしてしまうのは、まさに時間を浪費しているという表現があてはまる気がする。
浪費したことを後悔する時点でストレス発散にはなっていないし。
もう本当にやめたい。まじで。

しかしながら、もう長年こんな自分と付き合ってきたので、この時間を垂れ流す自分への対処についてはだんだんわかってきた。
もはや時間の使い方が上手な人にとっては基本的なことだとは思うが、何度も同じことを繰り返す自分への備忘録としてここに記しておきたい。

まずは、やらなきゃいけないことをリストアップすること。
頭の中ではなく、できれば紙に書く。
To do用のアプリでも良いが、アプリやウィジェットも結局スマホを開かないと見ないので、家のなかにいれば目につく紙が一番私には合っている気がする。

そして、リストアップしたことを、まずは優先順位を考えずに１つずつやる。
ただ、明らかに差し迫ったものは一番最初に取り掛かる、外に出なきゃいけなかったり、誰かと連絡を取り合わなきゃいけないものなどは後に回す、くらいの簡単な判断はしたうえで、まずは１つずつ。
あれとこれは一緒にやったほうが効率がいいとか、そういうことを考えると、空想の世界に逃げ出したくなるので、効率は考えない。

あと、以下はやってみたら良いかもと思ったこと。

・こなすのにかかった時間を記録する
　例えば、洗濯なら洗濯機に入れて干すまで、何分かかるのか。
　想定するのが苦手なら、想定するための材料を集めていくしかない。

・１つのことをやる時間を決めておく
　今だと、お世話になって人たちへの贈り物を何にするかを考えなければな
らないのだが、だらだら探していたら一生終わらないので、○時までに考える、とか時間制限を設けて考える。

あとは気持ちのうえで、考えないようにすること、かなと思う。
やる前からあれこれ考えて結局できないことが多いので、頭を空っぽにして物事に取り組む、という気持ちでいることを心がける。

そして、仕事が終わらないときに私がいつも自分に言い聞かせる言葉がある。

やれば終わる。

やるぞ、やってやるぞ。がんばるぞ。