【強迫症】初めての精神科夜間救急外来
『この前入院した病院に連れていってほしい』
訪問看護さんが帰ってからずっと不穏状態だった娘が、つらそうに私に頼んできました。時間は夜7時を過ぎていました。
強迫を抑えられず、かかりつけの病院に診察してもらえないかと連絡したところ「明日一番に診察予約が入っていますよね。今日はもういっぱいで余裕がないので、すいませんが訪問看護さんに連絡して対応してもらってください」と言われてしまったらしい。
「退職者が相次いでて訪看さんが役割を果たせなくなっていること、まだ病院に話していなかったの?」と聞くとうなづく娘。
たまにすごく肝心なことを先生やカウンセラーさんに伝えていないことがあるんだよなぁ・・💧
「入院していた病院なら大きいところだし診てもらえるかもと思ってHPを調べたら、夜間救急窓口があるってわかったの。だからつれていってほしいの。」
さすがにアポなしで行くわけにはいかないだろうとHPで夜間の連絡先を調べると、時間外は『夜間休日精神科救急医療機関案内窓口』の方に連絡することになっている事がわかりました。
精神科に夜間救急があるとはこの時まで全然知りませんでした。
まだまだ勉強が足りていませんね💧
その日、娘が入院していた病院がちょうど夜間救急外来の担当になっていました。
すぐに連絡をして 最近まで入院していたことを伝えると、カルテを準備しておくので来てくださいと言われました。
とはいえ、家から病院まで1時間以上かかります。向かっている間に急患が入ってしまうとかなり待つことになります。
「知らない病院だと待つのつらいけど、知ってるところだから多分我慢できる」と言うので急いで病院に向かいました。
15分間の診察
受付を済ませて待つこと1時間後。ようやく診察室に呼ばれました。
強迫症状を我慢するのに疲れたのか、かなりおかしな目つきになっていた娘でしたが、先生の質問にはきちんと答えていました。
私も普段の娘の様子などを聞かれました。
「夜は中途覚醒が多く睡眠の質もいいとは言えない」
「強迫が出ると食欲が落ちてしまう」
「最近、訪看さんが来るとかえって不穏になってしまう」
他にもいくつか気になっていたことを伝えました。
15分間の診察でしたが、先生と話していくうちに娘の表情は少しずつ落ち着いていきました。やはりこの病院の先生はすごいです✨
「明日かかりつけ病院に行くなら、主治医やカウンセラーに訪問看護師の事をきちんと話してくださいね。今日は強迫が出てかなり疲れていると思いますからお薬をつかって睡眠をしっかりとりましょう」
アドバイスをいくつかもらって診察は終了。
待合室で看護師さんから睡眠薬と抗不安薬を渡され、薬の量など飲み方の説明を受けました。
「まれに10分ほどで眠くなる人もいますが、効果が出るのにだいたい1時間ほどかかります。車の中で飲むとちょうど家につくくらいですかね。お風呂でリラックスは強迫だと無理かな?帰ったらすぐに着替えてお布団でゆっくり休んでくださいね」
娘は看護師さんの指示通り、車に乗ってからすぐ薬を飲んでいました。
「知ってる病院でよかったぁ・・強迫の人はお風呂ダメって知ってるの・・やっぱりすごいね・・訪看の・・管理者さんは・・多分・・精神・・疾患のこと・・・」
話の途中で急に声が聞こえなくなったと思ったらいつの間にか爆睡していた娘。ちなみにまだ車に乗って数分しかたっていません。
どうやら「まれな方」だったようです💧
自宅についても全然目を覚まさないので必死でたたき起こし、半ば引きずるようにして部屋までつれていきました。
「家についてから薬を飲ませればよかった・・」とものすごく後悔したのは言うまでもありません💧
睡眠はとても大事
「おはよう!」娘が元気よく起きたのは、次の日のお昼近く。
中途覚醒もしなかったようで、かなりすっきりした表情をしていました。
そういえば、自分のうつ症状がよくなったのって薬でしっかり睡眠をとれるようになってからだったなぁ・・(遠い目)
うん、やっぱり睡眠は大事✨
今回の診察で、どうしても強迫症状を抑えられない時には薬で睡眠をとることも一つの対処法であると教わりました。
普段から服用する薬の量が多いので、これ以上 薬を増やしたくないという気持ちがあります。でも睡眠薬服用は強迫症状を早く落ち着かせるために必要な手段とも思っています。
何が正解なのか今もさっぱりわかりません。情けない話ですが・・💧
悪化しつつある強迫行為
実は夜間救急にかかる少し前から、娘の強迫行為がひどくなっていると感じていました。
主に洗浄行為が目にみえてひどくなっていて、手洗いを1回でやめることができなくなってきています。
原因はなんだろうと考えを巡らせているうちに、私が再び確認強迫に巻き込まれていることに気がつきました。
私は「確認されたら一度だけ答える」と決めて実践していたのですが、そのルールを巧妙に利用されてしまいました。
おそるべし・・強迫太郎(強迫観念)
この件はまた次回のメンタルケアダイアリ―にて。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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