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現代アート20-A モニカ・ソスノフスカ
作家情報
モニカ・ソスノフスカ / Monika Sosnowska
1972年にポーランドで生まれる。アーティストとして活動する前はアカデミーで絵画を学んでいた。しかし、ある時から「キャンバスが逃げ始めた」と思い、立体に取り組むようになる。主に、建築資材(鉄骨梁、コンクリート、棒、パイプなど)で大規模なサイトスペシフィック作品をつくる。建築空間と精神空間の相互作用、空間感覚の体験にも興味を持ち、これを形式的にミニマルで概念的な彫刻言語で探求しています。彼女は、建築材料を歪めて組み立て直し、モダニズムの合理性と矛盾するように、それらを以前の機能から切り離し、結果として美しい視覚的パズルを作り出す。
紹介作品
〈1:1〉2007年
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傾きの下部なので、安定するように外側に広がって折り曲げられている
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導入
2007年の第52回ヴェネツィア・ビエンナーレにポーランド代表として参加し、制作した作品。展覧会「1:1」は、クロニカアートセンター、BytomのプログラムディレクターであるSebastian Cichockiによってキュレーションされた。
展示会場の映像 約3分
形状
鉄でできた巨大な構造物を曲げたり、ひねったりして展示会場に無理やり押し込んだかのような形をしている。基本的には、上下部を内側、外側に折り込んでいる。会場に対して斜めに傾くように設置されている。長手の辺は二つとも会場入り口側に折り込まれている。天井の形に沿って折り込まれていることから、作品は天井と床の圧縮によって固定されている。
効果・意図
混沌と不確実性
機能性からノックアウトされた場所、ばかげたアイデアや不条理な実装
「私がしていることは、建築が象徴するものとはどこか対立しているように思えます。また、私の芸術は、建築と同じ問題、つまり空間の形成に焦点を当てているにもかかわらず、まったく異なる分野であると考えています。」
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引用まとめ
The Modern Institute ウェブサイト 2025/2/15現在